Revo Beast Rocket!!

こんにちは!

この週末は冷えましたね!!

本来は土曜に河口湖に行ってチャプター会議に出席して日曜に帰って来る予定だったのですが、どういうワケか急遽、横浜の釣りフェスティバル2020(旧称:ジャパン・フィッシングショー)に行く事になり、ピュア・フィッシングさんのブースに立たせていただきました。

まずは、沢山の方にご来場いただき、本当にありがとうございました!

そのピュアフィッシングブースでも注目を集めていたのは、スピニングリールではRevo MGXΘ(シータ)ALXΘ(シータ)、ベイトリールではやはりRevo Beast Rocketだったように思います。何せ、あの紅いボディーは目立ちます

MGXΘについては、前回のブログで紹介しましたので、今回はRevo Beast Rocketについて詳しく紹介したいと思います!

なお、MGXΘ(シータ)の兄弟機としてALXΘ(シータ)が出るのはま~ったく知りませんでしたが、現場に立って実機を触ってみたところ…あれ、意外とエエやんという感触。というのも、MGXΘと素材の違いがあるにしろ、ほとんど構造的に同じ。。。しかも、カーボンハンドル標準装備…5000番までのラインナップ。Abuの本気度が現れてますね。

さて、今回は再来週に大阪で開催されるフィッシングショーに向けて、Revo Beast Rocketについて書いてみます。

Revo Beastシリーズとは?

野獣」という名前の通り、本来は恐らく怪魚向けのリールなんでしょうけど…昨年発売前に手元に届いた時は、正直「コレをバスでどうやって使うねん?」と思いましたが…

あった!そう、ジャイアントベイト!

特に、池原だと”バラム”がそれにあたりますが、よくよく考えてみると他にもアラバマリグなどの”重量級”リグにはベストなリールなのではないかと。そして、使い込んで行くにつれていろんな事が分かって来ましたので、書いてみましょう。

Revo Beast Rocketの特徴

この紅いボディーにのみ秘められた能力は何なのか?

とにかく巻取りが早い!ギヤ比は何と9.2:1

紀伊半島のリザーバーをはじめ、クリアウォーターでバラムを使う場合、絶対的に必要なのが「巻き取りの速さ」です。300mm(30cm)もあるルアーを泳がせるのだから、少しでも遅いとすぐに見切られてしまいます。

バラムの”家元”とも言えるサタン島田氏は「1秒で6m巻け」と言っている通り、それくらいの速さで魅せて食わせるのがバラムというジャイアントベイトです。池原では特にウグイを食っているバスが飛び出してきますが、ちょうどそのウグイが必死で逃げる速度を表現しないとバスは興味を示しません。遅い速度で見せるビッグベイトになると、ちょっと種類の違う釣りになるので、この釣りの場合は「存在を見せて、形を見せない」という表現がぴったりでしょう。

それを表現するにあたって、昨年発売されたBeastの7.3:1のモデルを使っていました。後述する共通する特徴については十二分に満足していましたが、巻き取りの速さだけが「もう少し速く巻けると楽かも」と感じていました。というか、7.3:1のBeastでも最大巻き取り長が86cm(ハンドル1回転で86cm巻き取ります)なので、普通に考えれば充分な速さなのですが、それだけバラムが”イカレ”たルアーだという事です(イイ意味でですよ!)

そこで、出てきたのがこの9.2:1のギヤ比を持ったBeast Rocketです。最大巻き取り長は何と108cm!!

昨年初めて巻いた時は正直、衝撃的でした。この重量級の釣りにわざわざこんな超ハイギヤ出してくる?!というのが素直な感想です。いや、自分の知らない世界で怪魚釣りにこの超ハイギヤが必要だと感じる人が居るのかということに驚きましたわ。それぐらい”尖った”リールです。。。とにかく、バラムを泳がせるのがラクチン。必死に速く巻く必要が無いですね。

最大ドラグ力は11kg

先行モデルのBeastは最大ドラグ力は14kgなんですが、正直言ってその差は分からないレベルです。というか、ドラグ力も10kg超えて来ると「強い」以外感じないかと(汗;

正直言ってまだこのリールで50アップ釣ってないんで、バスを掛けた時の感じは分からんのですが…クッソデカいスタンプを引っ張って来たことはあります(笑)

ちなみに、7.3:1のBeastで43釣れた時(すいません、デカく無かったので写真ありません…)は、軽く寄って来ました。恐らく、このドラグ力が生かされる釣りは、、、淡水では雷魚くらいではなかろうかと…笑

あ、ちなみに、シングルハンドルのバランサー付きにパワーハンドルが最初から同梱されているので、オフショアのソルトゲームではこのドラグ力は活きるかも。ちなみにこのRevo Beastシリーズはソルトも対応してます。

Beastシリーズ共通の特徴

その他の特徴は先行のBeastシリーズと同じですが、「じゃ、何でBeastがジャイアントベイトに向いているの?」というのを再来週のフィッシングショー大阪に向けて改めて書いておきますね。

フレームが堅牢!

これは、どのギヤ比のBeastにも言える事ですが、とにかく頑丈です。アルミ製のフレームはとにかく”硬く”て、キャスト時やリトリーブ時に全く撓み(たわみ)ません

更に、ギヤボックス側のサイドプレートもアルミ製で更に硬さを増しています。

パーミングしていてもその硬さを実感しながら巻き取れます。スプールとフレームの強さはジャイアントベイトなど重量級のルアーを扱う時には非常に需要な要素です。

スプールとスプールシャフトが強い

30ポンドラインを100m巻ける直径37.5mmの大径スプール。このスプールも160gのバラムを投げるにあたって、充分過ぎるほどの強度があります。そして、スプールシャフトも全然曲がりません。ロングシャフトなので、一見すると撓みそうですが、ボディが3点で受け止めているので、全然撓みません。

この3点の硬さは実はキャスト精度に重要な役割!

私が主に使用しているバラム300なのですが、重量は160g(およそ6オンス)。

Hornet Stinger Plus HSPC-741X-BBというロッドと組み合わせてキャストしています。ロッド側の表記はマックス4オンスとなっていますが、全然大丈夫だったりします。

で、ジャイアントベイトというのは、実は「かなりキャスト精度が重要」な釣りだったりします。特に、このバラムで釣るとなると、岸際50cm以内の水深がかなり浅いところを綺麗に引っ張てくる必要があります。

もちろん、サーチベイト的な使い方であれば多少ルーズなキャストでも良いのかもしれませんが、いずれにしても結構なキャスト精度を要します。

そこで重要になって来るのが、フレームとスプールとスプールシャフトの硬さ(強さ)になってきます。

キャスト時にスプールを親指でサミングしますが、この時に上記のどれかが撓むと結構感触として判ります。柔らかいリールだと、「無理してる感」が感じ取れるでしょう。

まず、フレームが歪むとスプールシャフトの受ける位置がズレるので、スプールの回転がスムーズではなくなります。スプール自体が撓むとスプールエッジがフレーム(本体側)に擦れて余計なフリクションを生みます。スプールシャフトが撓んでも同じ事が起きます。結果、サミングするタイミングにズレが生じて、キャスト精度を落とすことになります。

これくらいの重量級のモノをキャストする時には、ロッド、リール全てに強さが求められるのですが、キャストが決まらずにストレスを溜めている方は、リールかロッドのどちらかが条件を満たしていないためだと思われます。

少なくとも、このBeastシリーズはリール側の問題は解消してくれます!

ラインの巻き方について

私がバラム300を投げる時に使っているラインはナイロンラインのトライリーンZの25ポンド。当初は30ポンドを使っていましたが、25ポンドでも充分キャストに余裕があるのと、細い分ラインの放出がスムーズでキャスト精度が上がるという理由から変更しました。

トライリーンZの25ポンドと30ポンドは75m巻きなので、下糸を巻いています。

私の場合は、バニッシュ・レボリューションの14ポンドを40mほど下に巻いて、上にトライリーンZ25ポンドを75mほど巻いて写真のようなラインの巻き加減になります。ジャイアントベイトを投げるには、これくらいがちょうどかなと感じています。

ギヤ比による使い分けは?

このBeastシリーズには巻き速度が速い方からRocketの9.2:1、中間の7.3:1、ノーマルギヤの5.8:1の3つがあります。

普段行くフィールドによって使い分けは変わるとは思いますが、クリアウォーターでは基本的に巻き速度は速くなる傾向にあります。それは、「遠くからターゲットを感知し、早く見切るから」です。

そこで、自分の使い分けは下記の通りになります(と言っても、5.8:1は手元にないので、2つですが)

Rocket(9.2:1)

9.2:1の超ハイギヤなので、もちろんほぼバラム専用です。”家元”の言う通り、1秒で6m巻くイメージで行きましょう。バラムもその速度で巻いてもバランスを保つように出来ていますし。バランスを崩さないギリギリの速さで巻きます。

大丈夫、バスは人間が思っている以上に速く泳げますから!

なお、濁っている場合はスローダウンが必要です。バスは基本的には視界に頼って生きていますので、濁りの中で速く巻くとすぐに視界からロストしてしまいます。その日の適切な巻きスピードを見つけるのが釣果への道筋になります。

したがって、普段行くフィールドの水の濁度によっても選択が変わって来ます。

7.3:1と5.8:1

Beast Rocketが手元に来てからは、カイテン(大きい方)のi字引きで使っています。ラインはフロロのバニッシュ:レボリューションの16ポンド。ただ、これは意識して”遅く”巻く必要があるのですが、池原ではちょうどです。

また、あくまでも想像ですが(自分はやらないので)、アラバマ系の釣りにはこの7.3:1がベストに思います。リグの重量もあるし、スピード感的にはちょうどかなと。

また、オカッパリかボートかでこの2つの使い分けは変わって来ます。

オカッパリの場合、基本的にはキャストする位置は固定されているので、5.8:1の方が「普通の巻き物」系ルアーでも丁寧に巻けます

ボートの場合は、”流しながら”要するに、前に進みながら斜め前にキャストしたり、ショアラインを進みながら正面にキャストしてショア沿いに巻いたりします。その際には、どうしてもボートが前に進みますので、その分早く巻かなければいけません。そういう時には5.8:1ではローギヤ過ぎて遅くなります。なので、ボートの場合には7.3:1のモデルの方が使いやすいかと思いますし、実際に自分もそうしています。

なお、バラムなどの”高速”ジャイアントベイトに関しては、オカッパリもボートもRocketの9.2:1がベストなのは言うまでもありません。

お手頃価格

希望小売価格が28,000円(税抜き)とのことなので、店頭での実売価格はもっと安くなるかと思います。

ジャイアントベイト(バラムなど)のタックルはいわゆる”ハメ殺し”(汎用性の無い専用タックルのこと)になるので、1タックルの専用品を購入するにあたっては、お手頃価格なのはとてもありがたいのではないでしょうか?

特に、「これからジャイアントベイトをやってみようかな」と考えている人には、入り口としてピッタリなリールかと思います。

まとめ

4か月ほど使ってみての感想ですが、バスフィッシングに使うのであれば、まさにジャイアントベイト専用機です。特に、Revo Beast Rocketはまさにバラム専用機と言い切っても良いかと思います。

重量は280gですが、投げるモノ自体がかなり重量級なので、全然気になりません(笑)

むしろ、160gもあるものを投げるのにこれだけの頑丈さでよくこの重量に収められたなという感じです。機関的にも何のトラブルも無く、非常に快適にバラムを発射し続けてくれてます。

とにかく、フィッシングショーに展示されている実物を回してみるだけでも、その巻きのスムーズさと、ハンドル1回転でスプールが9回転するその速さは実感できるハズですので、ぜひ、大阪ではピュアフィッシングブースまで触りに来てみてください!

僕の池原ガイドでもそのRevo Beastシリーズの使い分け(Rocketと7.3:1)を体験することが出来るので、ぜひ体験しに来てみてください。お待ちしております!

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