JBマスターズ第3戦・灼熱の霞ヶ浦

こんにちは!

7月14~15日に茨城県・霞ヶ浦で開催されたマスターズ第3戦に参戦してきました。

とにかく暑い!猛暑対策はある程度していったものの、最後まで集中力を切らさず、、、というか熱中症にならずに試合を無事に終えれるのか?そんな感じの試合でしたね。

プリプラクティス

開催前週の7月7~8日はTOP50の取材のため、七色ダムでした。ということで、6月29日~7月2日午前のおよそ4日間にプリプラを敢行しました。

ところが、この時期は南~南西の風が強く、連日7~10mの強風。湖上は激荒れでマトモに霞ヶ浦本湖に出られたのは7月1日の1日だけ。

TOP50の霞水系戦では西浦と東浦がエリア外だったため、全く知識の無いそのエリアを探るのがこのプリプラの目的だったのですが、ほぼ目的は達成されずと言った感じでしたね。

結局、北利根川と牛堀、境島の一部、妙技水道しか出来ないまま本番直前になってしまった感じ。今考えると、もう少しその間に出来る事があったように思います。

減水傾向が続き、水温は28~30℃でこれはあまり本番と変わらず。相変わらずリーズフロントには全くパワーを感じず、かと言って、沖目の杭もそれほど釣れる訳でも無く。

目指したのは回遊系のコンディションの良い群れなんですけど、一度も当てる事はありませんでした。

確かに、たま~に釣れはしたものの、イマイチ手応えと呼ぶには程遠いプリプラとなりました。

公式プラクティス

強風こそ無いものの、今度は梅雨も明けて猛暑!

朝から30℃を楽勝で越えています。水温も朝の時点で28℃ほどあって、「お湯」ですわ。お湯。

この日は、チェックすべき場所をいくつかメモにまとめて、それの達成率を上げる事で「良い気分で本番を迎える」作戦に。釣り方なんかはその日の風向きによって変わってしまうので、とにかく”自分の知っている場所”を増やそうと考えました。バス自体は見つけられていない物の、思いつく場所を自由に移動することで、どこかで当たるまで移動しようと。

もちろん、北利根川や牛堀の沖テトラなんかには少なくとも”居着き”のバスが居る事は分かってはいましたが、それではなかなか勝てない。今年のテーマは「勝つ事」ですので、守りよりは攻めを取りました。

この日はノーシンカー、ダウンショット、スモラバで3本。プリプラ10cmほど増水したとは言え、相変わらずショアラインは弱く、若干ショアラインから離れた所か水深のある場所かって感じ。水深1m未満の杭は全然ダメ…

そして、どれも勝てるバスという訳では無く、少々不安にはなりましたが、目標達成率としては70%ほどということで比較的安心して本番を迎えられました。

ただし、もう少し詰めて置くべきディティールがこの霞ヶ浦にはあったことに後で気付きます…

本戦初日

朝から暑い!

朝のミーティングの時点でフラフラです。風も弱く、どこでも行けそうではあるものの、暑さにヤラレて足を止めるのだけは辞めようと決めてスタートします。

この日のスタートは第1フライトの最後、つまり全体で言えば真ん中ってことです。

朝なので、手始めに北利根川でレッグワームのダウンショットから始めますが(この日のバスがどれくらいの活性かを確認したかったので)、”お手頃サイズ”のキャットフィッシュの嵐。30cmくらいのキャットって、姿見るまでバスかどうか分からないんですよね。ただ、さすがに5~6本も釣るといい加減に滅入って来て(いちいちリグり直す必要があるため)、逃げるように北利根川から移動します。

次に向かったのは妙技水道。ここはブレイクがショアから近い場所もいくつかあって、ショアに依存していないバスも釣れるだろうと目論見ましたが、こちらも不発。何せ、水温が30℃超えてきて熱すぎます。紀伊半島のリザーバーでは表層水温でも30℃超えはなかなか無いですから、30℃超えのマッディーシャローなんて未知の世界。それでも足を止めるまいと移動します。

和田周辺の石積み、シートパイルをノーシンカーで撃って行くも反応無く、大山の石積みに移動。

ここで、石積みそのものへキャストして沖へ少し引いてきたところで、ようやく待望のバイト!上がって来たのは痩せてはいたものの欲しかったキロアップ。ただし、こういった「沖目」というのは極めて範囲が広くて搾りにくく、掘って行く要素としてはかなりやりにくい。

そこで、漁港出口の石積みや沈船など、少し深さとシェードを確保してる場所に狙いを絞って出島近辺、菱木川近辺(弱い南風が当たっていた)へ旅に出ますが反応無し。

麻生の干拓テトラ北部に移動し、ここから浚渫の絡む漁港出口などを丁寧にダウンショットで攻めますがこちらも反応はありませんでした。

その後、大山→牛堀の沖テトラ→北利根川とやりますが、バイトを得ることなく終了。

”虎の子の一匹”とはまさにこのこと。コイツを釣った時点で「きっと今50位くらいやな」と思ってたら、ホンマに50位でした…炊いた燃料も50リッター。よく走りましたが、コスパは悪いね。

この日は大山にしろ、西ノ洲にしろ、毎年夏に強い「浚渫」が結構ガラガラで少なくとも浚渫は弱いだろうということで翌日はスタートから石積みと周りの杭にのみ集中すると決めてみました。

タックル(ノーシンカー)

ロッド:Hornet Stinger PLUS HSPC-6101MMHS MGS

リール:Revo ELITE8-L(ZPI NRC-923M/PGハンドル92mm

ライン:VANISH Revolution 12lbs

接近戦の時は、僅かですがギヤ比を落としてやる方が左巻きでは巻きやすいです(右利きの場合)

ハンドルの長さはあらかじめ調整して巻きやすい長さのものにチューニングしておく事をお勧めします。

本戦二日目

年間順位を上げる事を考えると、着実に釣って来る事が大事なのですが、とにかくこの日はウェイトを上げなければ上昇も無いということで、前日に決めた事を実行するのみでした。

この日は1番スタートだったため、境島からスタートしその後も湖をひたすら走りましたが結局ノーフィッシュ。。。

総合85位と惨敗で終える結果となりました。年間順位は37位→57位と転落。しかし、今年は年間よりも勝利。野尻湖戦に持ち越しですわ。

見えてきた課題

どこのフィールドも同じなんですが、地形の特色と釣れ方の傾向を見ていくと「湖が狭く感じる」ようになります。ただ、私自身はまだ霞ヶ浦が広く感じます。特に、西浦と東浦はTOP50時代の6年間ではエリア外だったため、全くデータがありません。

主だった場所の浚渫などはすでにリーフマスターで詳細なコンターが出来ていますが、それ以外のディティールが弱いなと今回は感じましたね。

特に、減水傾向の霞水系の場合、ショアラインの何かにエントリーしようと思っても、ボートでどういうルートを通ったらよいか?ということも問われます。それが分かっていないと、ボートを破損する危険もあるし、かなり沖からトロトロとデッドスローで行くのも積算すればかなりの時間を無駄にしてしまっています。そういったディティールに於いて、まだまだ霞ヶ浦に対する知識が少なく、結局は知っている場所でのみしか展開出来ないもどかしさに繋がっているのではないかと感じましたね。この辺は次への課題でしょう。

また、この霞水系ではこれだけ広い湖にも関わらず、昨年の滝本プロ、今年の鈴木プロと1エリアから勝者が出ています。それがこの水系の特徴なのでしょう。もちろん、釣り方などもありますが、そこへいかに辿り着くか?が勝負の分かれ目で、プラの時点である程度勝負が付いているのかもしれませんね。

また霞ヶ浦へ行くときはこの辺を強く意識して釣りをしたいと思います。早く狭く感じるようになりたいものです。

暑さ対策

空調服

2日目は予報の時点で37~38℃とかなりの猛暑でしたが、やはり水上に居ても風裏になるエリア(梶無川なんかは風がありませんでした)では耐えられないような暑さでした。

そこで導入してみたのはコレ。

空調服です。なんだかバカバカしいのですが、そんな事言ってられません。

実は、昨年の夏に池原でサタン島田氏が着ていたので、ちょっとお借りしたのですが、「あ、これはかなりエエかも」と思っていました。そこで、この二日目から導入してみた訳です。

4ファンタイプという事もあって、かなりの涼しさでした。梶無川ではおかっぱりの人にも「何あれ?」みたいな感じで見られていましたが、着ていて良かったです。おかげで集中力は全く切れず(釣れはしませんでしたが)、最後までスキッピングなどのキャストもよく決まりました。

腰巻ライフジャケットのことも考えて、腰から上にもう2つファンがある4ファンタイプにしましたが、バッテリーを大きい方にしておけば、4つのファンを最強風力にしても8時間は持つので、充分試合時間はカバーできます。重さも暑さに比べたら気になるレベルではありません。音もブラシレスモーター駆動のファンなので、イメージとしてはドローンみたいな感じでほぼ気になりません。

サイズ的には私は身長176cm、74kgなので普通はLサイズなのですが、ファンの出っ張りが高さが少しあるので、今度買うならLLがイイかなと思っています。ブルゾン部だけでも売っているので、それがありがたいですね。

リチウムイオンバッテリーで駆動していますが、充電は全て使って7時間ほどでした。さすがに予備までは必要なさそうです。

マジクール

これは商品名ですが…首に巻くアイスノンみたいなものです。アイスノンみたいに凍らせるのではなくて、水をジェルに吸わせて保冷するタイプです。

首回り、脇さえ冷やして置けば熱中症をかなり防げます。

フェイスタオル

当たり前ですが、汗を拭くものです。あれだけの高温と湿度になると、発汗したところで汗も乾きませんから必然的に気化熱には期待できそうにありません。なので、拭いた方がサッパリして集中出来ます。いざとなれば濡らして頭や顔を冷やせますし。

飲み物

こちらはかなり大きめのクーラーボックスを用意して、500mlのペットボトルを毎日12本入れて行きました(笑)

それに、製氷機の氷をガンガンに詰めて、板氷も1枚(袋に入れたまま)持って行きました。

板氷はいざと言う時にライブウェルに入れて水温を冷やすための物です。

飲み物はスポーツドリンク、麦茶、他の清涼飲料水、経口補水液でしたが、これだけ持って行っても毎日残るのは2~3本くらい。クーラーボックスだけでもかなりの重量でしたが、小まめに給水するためには仕方が無いですね。

塩飴

かなり便利な時代になりました。というか、ひょっとすると昔からあったのかもしれませんが、今はいろんなタイプの塩飴がありますね。タブレットタイプや普通の飴のタイプなど。塩キャラメルなんてのもあります。

汗をかくと、とにかく塩分・ミネラルが体外に抜けて行きます。この手の電解質を失うと、筋肉がちゃんと動きませんし、脳も働きません。汗に応じて塩飴を摂取します。

実は昔は赤いキャップのあの「食卓塩」を持って行って舐めてました(笑)

O2パワー

こちらはバスの猛暑対策です。

水温と溶存酸素量は反比例します。つまり、水温が高くなればなるほど水中に溶ける酸素の限界値は低くなります。

今回はこれ一袋でバスも最後まで元気で居てくれました。

ちなみに、注意点として、これをまだ船上で未使用の時は袋ごとジップロックに入れてクーラーボックスに入れておいて欲しいということです。未使用時に熱はあまり良く無いようですので、使用時にクーラーから取り出して開封して石をライブウェルに放り込んでください。

後は水との化学変化によって酸素が水に溶けます(泡はほとんど出ません)

板氷

先ほどの飲み物のところで書きましたが、水温を冷やすことによってバスの代謝を抑える事が出来ます。代謝を抑えると、必要な酸素の量も減りますので、ライブウェル内の水中の酸素の消費を抑えることが出来ます。バスは意外に低水温には強いので、袋を破らないでそのままライブウェルに入れます。

なぜ、袋を破らないかということですが、氷自体が低酸素だからと言われています。従って、ナマで入れると溶けた低酸素の水がライブウェル内に入るという事で、良く無いようです。

こちらは冷凍庫がある宿の場合、空いたペットボトルに水を入れて凍らせて持っていく事もあります。板氷、コンビニで買うと意外といい値段しますので(笑)

暑さの中でリチウムイオンバッテリーは大丈夫だったのか?

この猛暑の中でも全く問題ありませんでした。熱暴走も出力低下も無く、最後まで元気にエレキは動いてましたよ。充電時間は毎日30~45分くらいでした。ただ、バッテリールームの温度は高く、あまりバッテリーにイイとは思えないので、何か冷却する方法は考えてあげようかな。。。

まとめ

先ほども書きましたが、年間は落ちるとこまで落ちた感じなので、最終戦で取り戻します!

ただ、今回の試合はボヤけた点も多かったのですが、プラからこういう感触がイマイチ、もしくは思ったようなプラが出来なかった場合って攻めで行くのか専守防衛で行くのか今一つ迷うところなんですよね。今度、この辺も小森プロに聞いてみようかなと思います。

ピュア・フィッシング・ジャパンのファンタジスタ特設サイトでもTOP50のレポートを書いていますので、そちらもご覧ください!

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