バスボートのウィンドスクリーンの補修

こんにちは!

めちゃくちゃ暑いですね。。。かなり危険なレベルです。

大災害をもたらすような雨は勘弁願いたいですが、少しは冷やすくらいの雨も降って欲しいところです。もはや暑さによる災害と言ってもいいくらいです。外に出ると3分くらいで汗だく。皆さんも小まめに水分補給をしましょう。

さて、今日は久しぶりにボートネタです。

私は97年製のジャベリンという古い船に乗っていますが、パッセンジャーシート側のコンソールのスクリーン(風防)が割れてしまっています。。。古いボートに乗っている皆さん共通の悩みと言っても良いかもしれませんね。

こんな感じ。たまに補修してましたが、今年の春の河口湖での大雪で完全にヤラレました。

その後、細かい補修をくわえて何とかガラス飛散防止シートで持っている状態。。。

ですが、さすがに霞ヶ浦の荒波の衝撃には耐えることが出来ずにヒビ割れが酷くなってきてしまいました。

そこで、マスターズ前々日に1日取ってコイツをしっかり補強して本戦では多少荒れてても気にすることなく走れるようにしようと整備することにしました。

必要な工具類

ワイヤーメンダー

写真下にある赤いヤツです。何をする道具かと言いますと、袋の中に入っている針(ワイヤー)を先端に付けて、熱を加えてそれを樹脂に差し込むための道具です。

普通は、100v電源を取るのがスタンダードなのですが、何せ駐艇場所に電源が無い事も多いので、私は単三電池で駆動するものを使っています。

通常の100v電源モデルは針の温度が600℃以上まで上がりますが、コイツは500℃ほどと少し低め。それでも樹脂を溶着するには十分な温度です。

車の整備工場なんかには持ってるところも多いですね。接着剤なんかで付けにくいような樹脂部品の接着に使う道具です。少々お高いですが、非常に便利な道具です。

当然、単三電池も必要になります。

エンドニッパー

写真右上にある工具。溶着したワイヤーの出っ張った部分を切り落とすのに使います。

とは言うものの、それでも完璧に切り落とせるわけでは無いので、ヤスリなんかも必要になります。切った部分が出っ張っていると危険ですので。

アクリサンデー接着剤

青と赤と白の箱に入っています。かなりの重要アイテム。

アクリル接着剤なんですが、接着というよりは「溶接」です。割れ目に針で液体を流し込むことによって、アクリルが溶けて溶接されます。ワイヤーで固定されたものをさらに補強します。

ガラス飛散防止シート

ホームセンターの耐震用品コーナーにあります。家のガラスに張り付けて地震の際に割れたガラスが飛散しないようにするためのフィルムです。

これをカットするためのハサミと、フィルムを剥がすためのセロハンテープもあった方が良いです。特に、貼り付けの際にフィルムを剥がすのが非常に難しく、セロハンテープで剥がすと楽に剥がれます。

ワイヤーで溶接します

ワイヤーメンダーにワイヤーと付けて加熱します。温度が上がると若干グレーっぽく変色してきます。溶着面の角度によって付けやすいように3つの角度の穴が開いています。

ワイヤーメンダーのボタンを押して充分に加熱されたら、

このようにズブズブと埋め込んで行きます。この際に気を付けなければいけないのは、「貫通しない事」です。板厚のちょうど真ん中くらいがベストかと思われます。

しっかり加熱されていれば、埋め込んだワイヤーの上側からも溶けた樹脂が周り込んで上手くとまります。あとはボタンから指を離して少し冷えるのを待って、上に持ち上げると、芯が抜けます。

こんな感じで適当な間隔で埋めましょう。

ちなみに、単三電池は結構食いますので、多めに持っておきましょう。アルカリ電池2本でワイヤー10~15本で終わります。そもそもが連続使用に向いてない道具なので(自動車整備の場合、それほど連続して使用しない)、熱を持たないように休ませながら使うのがコツ。

接着剤を流し込みます

ワイヤーの埋め込みが終わったら、割れ目の筋にアクリサンデーをスポイトに付いた針を使って流し込みます。ちょっと流し込むだけで、毛細管現象的に割れ目に沿って流れて行きますので、それでかなり強力に溶接されて行きます。

ワイヤーを切り落とします

ワイヤーが突き出ているので、これをエンドニッパーで切り落として行きます。

ただし、綺麗には面の部分で切れませんので、ヤスリなどで飛び出ている部分が無いように処理してやります。私の場合はリューターで削りました。ほんと、ちょっと出ているだけで引っ掛けると切れたりして危険です。くれぐれもご注意を!

飛散防止シートを貼ります

かなり強力に溶接されていますが、一応飛散防止シートを割れ目に沿って貼ります。仮に割れて来ても大丈夫。

これで完成。

まとめ

試合中も全開で走りましたが、全然大丈夫でした。

こういうのも「割れて飛んで行ったら嫌だなぁ」とか試合中に気になると集中出来ませんからね。古いボートをお使いの方は参考にしていただければと思います。

バスボートの顔はやはりスクリーンですから、無いのは悲しいですものね。

私も昔はバスボートのコンソールのスクリーンのところに、”タバコ”、”山立て帳”、”携帯”を挟み込むのが夢でした。やはりバスボートはスクリーンがあって欲しいなぁと思います(笑)

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