JBマスターズ第4戦・野尻湖

こんにちは!

今年のマスターズも遂に最終戦を迎えました。今年のこのシリーズは大好きな初春の試合で波に乗れず、何とか第3戦の霞ヶ浦(1DAYになりましたが)で釣って年間62位か何かでこの最終戦を迎えました。もちろん、「勝つ」以外に選択肢は無く、プラのスケジュールをどうするかでかなり悩みました。

というのも、9月はかなりスケジュールが立て込んでいる上に、9月8日のチャプター三瀬谷(会長として運営)が台風のために翌週に延期になり、リスケがかなり大変で、結局13日、14日にプリプラ、15日にチャプター三瀬谷の運営、16日に入鹿池のプリプラというかなり無理なスケジュールになってしまいました。その中でもベストを尽くしたつもりではありますが、今回も翌年への課題を持ち越す結果となりました。

プリプラ

上記の通り、前週プラは金曜土曜という少し変則な日程になりました。いろいろありまして、13日の金曜日は午後2時間だけしか出船できず、とにかくぐるっと一周野尻湖を探索。

とにかくまだ夏っぽくて半袖でも充分過ごせる暑さ。水温も22℃と前年よりもまだ高い状態でした。おかげで、フラットにバスが集まっており、バンクはまだ弱いかなという印象。

それだけ掴んで、14日の土曜日に試しに本気釣りして、何も道筋が見えて来ない場合はボートも引っ張って帰ってマスターズ戦をお休みして入鹿池の前週プラに充てようと考えていました(JB入鹿池シリーズを年間2位で迎えており、前週プラにあたる日がマスターズ本戦開催日のため)。

13日に得た情報を元に、14日は本気で釣りしてみます。

明けて14日土曜日。用意したタックルは、ライトキャロ、ダウンショット、ジグヘッドの3つ。

9:50 770g(シースピ沖、ライトキャロ)

10:15 580g(シースピ沖、ライトキャロ)

10:50 650g(水道局ワンド、ライトキャロ、4インチグラブ)

13:00 1010g(菅川、ジグヘッド)

13:20 1220g(菅川、ジグヘッド)

13:30 1210g(菅川、ジグヘッド)

(全て2kg秤で計量)

何だ、釣れるじゃない…アタマ5本で4,860g。目標は5本3500gだったので、意外でした。特に、効いたのはジグヘッドのミドスト。まさか、こんなに効くとは。釣れるとやたらデカイし。菅川の8~9mのフラットでした。

ご覧の通り、同じフラットでもサイズに差が出ると同時に、やはりバンクにはまだあまりデカイのが回遊していない様で、フラットのワカサギに依存度が大きいのは一目瞭然。

こんな感じでプリプラを終えて、三瀬谷ダムに向かいます。。。三重に戻ってみたらまた灼熱の暑さ…何とか無事にチャプターの運営は終えました(笑)

前日プラ

前日プラの前日19日に入鹿池のプリプラを終えて野尻湖へ。

ヘロヘロのため、少し遅い9時出船になりましたが、湖を1周してみます。

今年は季節の進行が遅く、水温もまだ20℃ほどを保っており、前年のノートの記録よりも2.5℃ほど高い。それでも前週プラよりは8mまで水温が2℃ほど下がっており、僅かながらに季節が進んだのを感じました。

というのも、菅川フラットのワカサギの群れはかなり散ってしまい、前週プラのミドストパターンは全く使えず。シースピ前は相変わらずではありましたが、それでも少し減った印象を受けました。

スモールマウスはマイクロクローラーが好物ですね!

ちなみに、フックは小森嗣彦プロが作ったスーペリアのM-1フック。これがまたよく刺さる!フックサイズはスモール用の小さいのを使いましたが、バラシは無し。よく出来てるんじゃないでしょうか。

バンクでポロポロと釣れて、”走りの魚”はバンクで釣れるんじゃないだろうか?という感触。明らかに大半の選手はフラットに集まるだろうから、フライトの遅さを考えるとバンク戦略もトライしてみても良いのではないかなという感じでプラを終えました。

いずれにせよ、フラットはワカサギ(1インチ~2インチくらい)、バンクは数は少ないもののエビ食いです。

DAY1

曇り(ローライト)で南風。夜の間も南風だったようで。

フライトはセカンドフライトの60番。つまり本気で一番後ろ…こりゃフラットの「オイシイところ」には行けません…そこで、スタート地点に限りなく近い樅ヶ崎の西側のバンクに入りました。幸い、誰も居なかったためです。この日は”バンカー”がよほど少ないようで。

魚探を見ると、サーモクラインの9m近辺にバスが入って来ては出ていく映像が。

8:30までに500g、300g、1kgの順でサクッと釣れて、ある意味拍子抜けでしたが、そこからが長いのがスモールマウス(笑)

リグは全てマイクロクローラー4インチのダウンショット(リーダーは10cm)。

印象としては、光量がそれほどでもないせいか、はたまたロープレッシャーなせいか「少し浅いな」と感じました。まぁ、8mまではターンでほぼ水温が同じなので(実測)、バスからすればどのレンジにも行くのは楽なのでしょう。

もちろん、移動の早いスモールのことなので、そこからはずーっとノーバイトの時間が続きます。仕方なく、移動を決断して菅川のフラットでミドスト、、入舟ワンドのダウンショットと移動して12時過ぎに水道局のワンドに入ります。

お昼になり、若干光量が上がった事と水道局ワンドの奥に向かって右側のワンドで南風に対して風裏で凪の場所を選択した事を考えて、ここはマイクロクローラーのダウンショットから4インチグラブのライトキャロに変更。自分の対スモールのサイズアップの定番です。

すると、5mくらいのレンジでジャーク中にグーッと持って行き、300gをキャッチ。

「あと1本!」と気合が入ります。

が…どういう訳かライブウェルに入れると突然体調変化を起こすスモール。。。この300gが突然弱り始めます。仕方なく、リリース。そしたら、元気に泳いで行っちゃった…ま、元気に帰って行ったから良しとするか。結局また「あと2本」に戻る…

13:00。待望のガツーン!という求めていたバイトが来ます!ラインは4ポンドのためドラグも締め気味でゴリ巻き(笑)

無事キャッチに至り800gをキャッチ。3番バッター入った!あと1本!

が、、、その後はバスが消えてしまい4本でウェイイン。

初日は2530gで26位。うーん!微妙!20位以内なら愛知に戻って入鹿池のプラに充てるツモリだったけど、微妙に届いてない!が、野尻湖とある程度シンクロしてる感触もある。。。ということで、トレーラーの事もあり(若干のトラブル発生)、結局2日目も出場して出来る限り上位を狙いに行く事に。マスターズはポイント制なので、優勝は厳しいにしても人数からすると何とか賞金圏内(10位)までには届く。

DAY2

二日目のフライトは第2フライトのアタマ。フライト順は気にしないもののとりあえず初日と同じスポットから入ってみる。が、、、魚影が全く持って薄い。やはりバンクは”まだ早い”のか??

この日は前日のローライトから一転して、相変わらず南風ではあるものの少し弱く、どちらかというとピーカンべた凪に近い。

暫く粘るも、どのレンジにもバスの”旅団”が入って来ないため、菅川のフラットに移動して「ワカサギ付き」のバスを探します。リグはもちろんマイクロクローラーのダウンショットなのですが、ここは後になって気付いたのですが、せめて3インチに落としておくべきだった。もっと言うならアングルワームでも良かったのでないか。

気にはなってはいたのですが、まだ当歳魚のワカサギが3~4cmほどと小さくサイズマッチングが甘かったのです。プリプラで釣れたミドストでは3インチのリアル系ワームを使ったのですが、それでも食って来たのは余程バスに「やる気」があったからなのか、2年魚(主にメス)の群れに付いていたバスを釣ってただけなのか…

いずれにしてもすぐ近くにいた佐々プロはガンガン釣って余裕のオーラ。逆に完膚なきまでに叩き潰され、「こんなことではいけない」と気を持ち直して再び「バンカー」として生きる道を模索します。

が、あえなく撃沈。本当にスモールはハイライト無風の時が一番難しい。。。

優勝はJB入鹿池でも一緒にシノギを削るアベちゃんこと、若手の筆頭株、阿部貴樹プロ。まさか彼がこの後入鹿池も…勢いってすごいです。それも、入鹿池とよく似たボイルパターン。私はプラで湖全周周りますが、それでもボイルには気付けなかった。完敗です。おめでとう!

隣でスカボコに釣っていた佐々プロもハイウェイトにも関わらずまさかの準優勝。そして、そんな佐々プロが使っていたのはガルプアライブの1インチミノー。。。ナゼ自分は持ってこなかった?!(汗;

ただ、リーダーの長さが全然違っていたりして自分とは考えが随分違ったんだなということに気付かされましたよ。お立ち台の皆さん、おめでとうございます。

いつもお世話になっている河辺プロは7位入賞!

シースピ沖のフラットで釣りまくってったらしく、初日バンクに移動してきた選手が「横で河辺さんにボコボコに釣られて、ぼっきり折れたよ」とこぼしているのを聞きましたよ。

年間お立ちの皆さん。AOYはTOP50市村修平プロ。おめでとうございます。ちなみにTOP50昇格が同期でした。伊藤プロは相変わらずの強さ。来年こそは倒したい!

ということで、自分は第4戦は74位という情けない結果に終わり、年間も70位と下げてしまいました。ただし、課題もはっきり見えているので来年は青旗かもしれませんが、上位に再び食い込みます!と、その前に入鹿池にその悔しさをぶつけましたので、また後日のブログをお楽しみに!

タックル

ダウンショット

ロッド:Abu Fantasista STUDIOUS FNS-60XULS2

リール:Abu Revo MGXΘ(シータ)2000SH

ライン:Berkley VANISH Revolution 2lbs

ワーム:Berkley マイクロクローラー4インチ(ナチュラルプロクリア、グリパン)

フック:エンジン スーペリオ M-1フック(小型マス針)

シンカー:1.8~2.7g

ほぼ1点シェイクで使います。キャストはほとんどせず、かなり真下に近いです(距離近い方がバイトを感じやすいため。また、しっかりシェイクしてシェイプを分かりにくくするため)

スモールマウスは、「向こうから見つけて能動的に寄ってきて食う」習性がラージよりも大きいので、その習性を利用した釣りです。水深6mより浅い時は1.8g、それより深い時は2.7g。

なお、しれっと書いているリールのMGXΘ(シータ)は何と2020年発売の新製品のプロト!!!写真は後日掲載しますのでお楽しみに!

フックは、使ってみれば分かります。これはヤバイ。

ライトキャロ

ロッド:Abu 初代Fantasista STUDIOUS FSS-67LS

リール:Abu MGX2500SH

ライン:Berkley VANISH Revolution 4ポンド

フック:エンジン スーペリオ オフセットフック

ワーム:ゲーリー4インチグラブ

主にバンクで使いますが、他の人と使い方が違うところは、思いっきりハードジャークを入れるところです。リグが浮いて、ワームが浮遊している時に”ガツーン!!”と持って行きます。釣りとしては非常に面白いし、サイズが狙える(TOP50桧原湖戦でほとんどのキッカーフィッシュはこれで釣りました)のですが、何せ非常に強い釣りでしてバイト数自体は少なく精神力を試されます(笑)

ロッドに初代STUDIOUS 67LSを使っているのは、まず使用ラインがスモールには太目の4ポンドということもあって、マイクロガイドじゃない物である事。もう一つはデカいスモールの「硬い口」にもしっかりフッキングを決める強さがある事です。STUDIOUSは10年以上戦えるロッドだという事ですね!

野尻湖の楽しみは

遠征の多いトーナメントプロ、TOP50時代ではないにしろ、いろんな場所へ出かけます。もちろんお”お仕事”として遠征するのですが、やはりそれなりに「楽しみ」も無いと長く続けて行くのが苦痛になります。

という訳で、今回の野尻湖は信濃町(長野県)とお隣の妙高市(新潟県)。野尻湖から3分も走れば隣の妙高市に入ります。

大湯(妙高市)

通称「共同浴場」と呼ばれる地元のための温泉。源泉かけ流しです。もう来るようになってからかれこれ何年経つのでしょう?今ではすっかり入り口も綺麗になって、料金も今年から350円に。それでも安くて泉質が最高に良いので行ってしまいます(笑)

シャンプー/リンス、ボディーソープが置いてないので、くれぐれもお忘れなく!

野尻湖マリーナ

野尻湖の試合で使わせていただいているマリーナです。自由な雰囲気と広い設備。そして、何と言っても

名物の味噌ラーメンが最高に旨い!(写真はチャーシューをトッピング)

野菜もスープも麺も肉も最高に旨いです。見栄えも美しい。毎年の野尻湖戦の一番の楽しみ。

今年も無理言って作ってもらいました。やはりコレ食べずに帰る訳にはいかんのです(笑)

バスアングラーも、これからハイシーズンのワカサギ釣り師も是非ご賞味ください。「あー、また野尻湖に来よう」って気分になることは間違いありません!

翌週に続きます

とにかく優勝のみを目指して、良いプラをし、それゆえに二日目に戦略的ドツボにハマってしまったこの試合。やはり、「初日で切り上げて日曜日はJB入鹿池の前週プラに充てた方が良かったのか?」という後悔が無かったと言えば嘘になります。

が、この”しょうもない成績”だった事がかえって良い意味での悔しさを生み、それをJB入鹿池最終戦にぶつける事が出来たのだと思います。

近日更新しますのでお楽しみに!

さて、これでマスターズカテゴリのレギュラーシーズンは終わりとなりました。非常に反省の多い1年ではありましたが、来年への課題が見えたり成長した部分もあったりと意義のあるシーズンでした。応援ありがとうございました!

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