池原ガイドレポート

こんにちは!

台風18号どうなるんでしょう?

今週末は七色ダムでチャプター和歌山の最終戦(七川の予定が減水のため、七色に会場変更になりました)なのですが、無事に開催できるのか??年間6位でまだ上には行けるので、最終戦は無事に開催されて欲しい…頼むっ!台風逸れてくれ!

さて、昨日は池原ダムにてガイドを行ってきましたので、レポートします。

波乱の幕開け

ホワイトリバーさんで、6:30にTさんご兄弟と待ち合わせ。

準備が完了後、降り続く雨の中7:00に出船。この時期は、もう夜明けも遅いので、山間の池原は出船が7:00前後になっちゃいますね。

ところが、出船してからの1stポイントでもある白川屋敷跡上流に到着すると、、、ゴロゴロと雷鳴が。そして、DEXバイブレーションのキャストを2投ほどしたところで、ピカッと光ってゴロゴロゴロ…

とりあえず、一旦退散です。。。ガイドはお客様の安全が第一!すぐさま、ホワイトリバーの建物内に入り、しばらく待機です。

何たって、池原の雷はドがいくつあっても足りないくらいドSなので、ナメていると痛い目見ます。ホワイトリバーさんでもつい先日の金曜日に雷が自販機を直撃したようで、自販機さんがお亡くなりに…

私も高校時代に自宅のすぐ横の電柱に雷が直撃して、電柱と水道管が破壊され、二日間電気無し三日間電話無しの生活でした。家の前の道路はアスファルトがめくり上がり、水が噴き出てましたし。兎に角、雷は本当にヤバイです。皆さんの普段の釣りの時も、雷の時は必ず安全な場所に避難しましょう。木の下とかはダメですよ。建物の中、車の中がベストです。

再び出船

結局、雷が収まるのまで2時間ほど待機となりました。その間、釣りに関する基礎的な考え方やメソッドを説明しましたので、その後の釣りがとてもしやすくなったのではないかと思います。

雷レーダーの情報でも雷が収まったのを確認し、雨も弱まったので9:00過ぎに再び出船。

1stポイントに行き、DEXバイブVB、DEX SC-55シャロークランクなどを巻いていきますが、反応がありません。弱い雨、ローライトなのに巻き物ではダメか?という事で、少し弱めてi字引き。しかし、これも反応無し。

少し下流に下って、屋敷跡でボイルを発見したので、あれやこれやと試しますが全然カスリもしません。ボイルしているクセに一丁前にとてもセレクティブです。

あらゆる物を試し、Berkley ホローベリーのパニックアクションにした時にようやく少し見向いてくれるようになりました。しかし、これは残念ながらバイトには至りませんでしたが、これをヒントにシャッドテールにタダ巻きにシフトしてみると…

すぐに反応してくれました!この日の最大46cm。ベイト食いまくってるだけあって、凄い引きでしたよ。綺麗なバスですね。

ちなみに、後ろの白い筋は雨による濁流が攻めて来てるところです。僅か15分ほどの間にベンドのアウトサイドはアマゾンになってしまいました。

ただ、インサイドは生き残っていたので、

バスが溜まりまくりなのか、同じ釣り方で連発!キーパー~35cmが何本でも釣れる感じ。

しかし、このパターンも時間が経つにつれ弱り始め、、、時計を見ると13:00。

あっという間に4時間経ってましたが、あまりの釣れっぷりにみんな集中していて誰も4時間経ってることに気付かなかった(笑)

それくらいよく釣れたということです。ちょうど、パターンが弱くなってきたのでお昼休憩に戻る事にしました。

お昼からは違うパターンで爆裂

出船が遅くなったので、お昼は短め。30分で再び出船。

この日は、1日雨が降り続いたのですが、雨による疲れや集中力の低下を抑えるために移動を極力抑えて釣りを出来る時間を増やしました。

とは言うものの、白川だけで過ごすのは勿体ないので、雨が弱まったのを見計らって前鬼筋に移動。

バックウォーターは予想していた通りの様子で、ジャ~っと勢いよくイイ感じで流れ込んでいます。

そこで、雨パワーに当て込んでDEXバイブ BV-60RとDEX シャロークランク SC-55を流れの中に投げ込んで濁ってる部分まで巻いてくるといういわゆる”台風パターン”を試しますが、これがまだ雨パワー初日だったためか全然反応がありません。結局、船べりでDEXバイブに30cmほどのが食ってきただけで、「まだバスがバックウォーターに寄ってない」と判断し、再び白川に戻る事にしました。

ホワイトリバー上流の通称”ムツヲ岬”にて、ディープを試すことに。

こちらは、午前中に狙った「ベイト食い」のバスとは違って「エビ/ゴリ食い」のバスで、少し趣が違います。魚探には反応があるので、とりあえずダウンショットで13mから8mくらいをアップヒルで引いてもらうことにしました。

お二人とも「ディープ」は全くの初めてとのことで、少し不安気な顔でしたが、ディープでは無類の強さを発揮するFantasista STUDIOUS FSNS-60ULSⅡを持ってもらい(この日はタックル全てがレンタルでした)、「大丈夫ですから」と安心してもらいます。

そして、、、

ほら釣れた!ダブルヒット(笑)

簡単です。ロッド任せにしておけばイイんですから。だいたい12~10mくらいで食ってくるようですが、お二人ともバイトの感触がすぐに分かったようで、「この釣り楽しいわぁ~」と少しハマったようです。確かに、ディープの釣りはアタリが心地良く、そして引きが強いので、やり取りも面白い。

私がディープが大好きなのもそんな感じが好きだからです。おおよそバス釣りらしくない釣り方ではありますが、キャストして巻いてフッキングするだけがバスフィッシングでありません。一見地味に見えるような作業でも、釣り味としては、繊細なバイトを感じてスィープに大きくアワセてぐんぐんと下に向いて引く引きを味わう。まさに釣りらしい釣りです。

このディープのパターンでお二人とも連発し、感覚も掴んでもらったのではないでしょうか。最大は40ちょっとでしたが、池原独特のディープを楽しんでもらえたようです。

そして、最後はシャローからディープへの中間部、つまりは「ミドル」を覚えてもらうために、フットボールジグ。

トレーラーはもちろん、ゲーリー4インチグラブです。池原の場合、食ってるものが大きい時は4インチパワーホグ、通常時は4インチグラブという選択をしています。

とりあえず、リザーバーのフットボールも初体験ということで、3/8ozのジグに4インチグラブをセットし、REGISTAの610Mと70Mをお二人に使ってもらう事に。

アクションの仕方を教えて、やってもらうと早速、

こんなのが6~8mくらいで連発!

こちらも、ボトムに着く前に「コーン!」と明確なバイトが出るので、かなり気持ちイイ釣りです。お二人とも連発で、フットボールの使い方もほぼ理解していただけたかなと思います。

フットボールでの最大は45cm。フットボールでこのサイズが来ると、コリ巻きの引っ張り合いになるので、相当楽しいですよ!池原のバスは本当によく引きますので、610Mが船べりでかなり搾り込まれてましたし。

結局、全部で何本釣ったんでしょう?サイズこそ46cmが最大でしたが、恐らく20本近くは行ったかと思います。

丸一日雨の中、最後まで集中していただいて、ありがとうございました!

タックル

タダ巻き

ロッド:Abu Fantasista STUDIOUS FSNS-60ULSⅡ MGS

リール:Abu Revo MGX 2500SH

ライン:Berkley VANISH Revolution 3lbs

ルアー:シャッドテールワーム

この日はなかなかボイルフィッシュにアジャスト出来ず、バイブレーション→シャロークランク→プロップベイト→ピクピク→ホローベリーというローテーションでそこにたどり着きました。正解になってからは連発でしたが、かなりセレクティブで苦労しましたよ…

ダウンショット(ディープ)

ロッド:Abu Fantasista STUDIOUS FSNS-60ULSⅡ MGS

リール:Abu Revo MGX 2500SH

ライン:Berkley VANISH Revolution 3lbs

シンカー:2.7g

こちらもタックル自体は同じ。ストレートワームをオフセットにて使用。初のディープということで、”根掛かりしにくい”、”確実に底をとる”ということでシンカーもこの日の微風とレンジにしては少し重めの2.7gをセレクト。「竿先から来る振動の変化に集中してください」とお伝えしました。ガシラのようなアタリがたまらなかったようです。ディープ初心者でもこのロッドを使えばスグに出来ちゃいます!

フットボールジグ

ロッド:Abu Fantasista REGISTA FCR-610M MGS / REGISTA FCR-70M MGS

リール:Abu Revo ELITE8(右) / Revo LV7(右)

ライン:Berkley VANISH Revolution 12lbs

ジグ:ケイテック スーパーフットボール3/8ozに手巻きラバー

トレーラー:ゲーリー 4インチグラブ

お二人ともベイトは右巻きということで、このセッティング。先日の三瀬谷のチャプター戦で活躍したセットそのままです。着底した時の感触、着底寸前でのコーンッというバイトがかなり明確に出ます。ラインスラックを取って、フルパワーでフッキングしてからゴリ巻きです。かなり豪快な釣りですね。

ガイドについて

基本的に私はガイド時にはあまり竿を出しません。したがって、今回のガイドでも私自身はゼロです(笑)

リザーバーの場合、1スポット1フィッシュとまでは行きませんが、基本的には前で釣りをしてしまうと前で釣れてしまいます。バスを掛けてファイトすることによって、バスが散ってしまう(移動する)ことになるので、「こうやって動かします」という説明やドラッギング時にラインの抵抗を図る(カレントの効きや風がどれくらい影響しているか)時くらいにのみ竿を出します。たまに、そんな時にも釣れてしまうのですが…ただ、私自身としてはお客様に釣れることの方が自分が釣った時よりも何倍も嬉しい感覚になります。たまに、良いバスが来てネットインした時にお客様より先に「よっしゃ~!」と言ってしまうのはご容赦ください(笑)

ガイド時にはラインの結び方やキャストの仕方も細かく教えています。どちらかというと単なる”船頭”というより「コーチング」に近いのかもしれません。バスフィッシングは「スポーツ」でありながら”コーチ”や”監督”が居ないスポーツです。その上で、お客様に釣ってもらうために正確なキャスト(特にリザーバー)や正確なルアーの通し方、スピード、タックル選択の方法などをしてもらわないといけないので、ある程度正確にしてもらわないとお客様にもガイドにも酷というものです。

では、お客様の代わりに自分が正確なキャストをして、キャストした後にお客様にロッドを渡せば良いのか?と言われるとそれは違うし、バスを掛けた後に「ハイっ」ってお客様にロッドを渡すのも違うと思います。やはり、ガイドとは言え、お客様自身が自分でリグを作り(ガイド時は自分がリグりますが)、自分でキャストし、自分でアクションを付けて、自分でバスをフッキングし、自分で取り込んで(ネッティングは私がしますが)こそ、お客様自身が「全て自分でやった」と満足出来るのではないかと思います。

なので、多少スパルタではありますが、ガイド時にはラインの結び方やキャストの時の腕の使い方などを教えます(スパルタは冗談ですよ。笑)

「今更ラインの結び方なんか聞けないよ~」という方も居るかもしれませんが、正確な結びが出来てこそそれぞれのラインの性能も全て発揮されるし、取り込めるバス(他魚種)も増えることになります。後々の釣り人生を考えたときに、「ちゃんとしたラインノット知らないな」と言う方は恥ずかしがらずにガイド時に聞いてください。

やはり、池原ダムをはじめリザーバーは関西最大のバスのコンテンツとも言える琵琶湖に比べればサイズや釣果を出すためのハードルは高いです。もちろん、「ロクマルの聖地」と言われる池原ですので、ガイド時にはなるべくデカいのが釣れるようには努力はしていますが、”サイズ以外の何か”も買いに来てくれる方にはぜひぜひ池原などのリザーバーもオススメです!

池原ガイド料金:

1名様:29,000円(お昼代、入漁料300円別)

2名様:32,000円(お昼代、入漁料600円別)

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