JB TOP50第4戦 檜原湖 概要

こんばんは、ようやく昨晩に福島県の桧原湖から帰宅しました。

より詳しいタックルやメソッドなどは明日掲載しますが、今日は簡単に桧原湖の試合をレポートします。

プリプラクティスから

正直、例年の桧原湖とは言い難くかなり難しい状況でした。水位もいつもより低い感じで水温も25~26℃と高く、普段のお盆明けの秋を感じる桧原湖ではなく、まだ夏という感じ。

リズム的にも噛み合わずダウンショット、キャロ、i字引き、虫などいろんなメソッドがいろんなレンジでバラバラに釣れ(それもたま~にです)、傾向化しにくい状況。

胃の内容物もワカサギもあればエビ、ヤゴと言った感じでバラバラ。場所も釣れた場所は毎日違い非常に掴みどころが無くて困りました。

釣れたサイズ的にも350~500代(桧原湖はルールでキーパーサイズが30cmのため)が多く、キッカーのパターンも掴めない。

本番は何とか凌ぐしかないのか?という感じでのプリプラ終了となりました。

直前プラクティス

1

プリプラから本番の間、TOP50は2週間のオフリミット(練習禁止期間)があります。

オフリミット期間中に台風がいくつか日本を通過し、何か状況が変わったことを期待して桧原湖に来てみると…な、たいして何も変わってない!水位も少し下がったくらいで水温もほぼ変わらず。

状況は変わってないものの、水中の様子はというと、、、これも大して変わっていない。

自分にはフラットが釣りにくく感じるなとは薄っすらと感じましたが、元々バンカー(スモールの試合はバンクを中心に組み立てます)なので、とりあえずはあまり使わないだろうなということくらい。

ただ、自分に釣れるサイズが少し上がって来たかなと感じましたね。こんな感じで二日間の直前プラを終了。他の選手も「厳しいな」という感じ。そういえば、オフリミット期間中に開催されたチャプターやJBⅡ桧原湖、JB桧原湖でも結果は厳しかったですからね。

TOP50 ルール

「一体何をどう競っているのか?」をなかなかご存じ無い方も多いと思いますので、ここで今一度TOP50の競技ルールを書いておきますね。チャプターやローカルJB戦みたいに1DAYの試合だと単純に重量だけで順位が付くんですけど、TOP50は3日間あります。

なぜ3日間かというと、極力「マグレ」的要素を排除するためです。1DAYであれば1本のキッカーが釣れてしまえばそれで勝負が付くことも多くあります。特にバッグリミット3本になってからはその要素が強くなりました。しかし、3DAYの試合ではそれを3日連続するのは至難の業です。したがって、その日その日の湖の状況を読み取ってしっかり対応出来た選手がちゃんと評価されます。TOP50に出場している選手というのはそれだけ難しいことを要求されているということになります。

・キーパーサイズは30cm以上

・バッグリミットは5本

・初日2日目の予選は15:00帰着、決勝は13:00帰着

・スタート順は抽選制

Aカテゴリ(ゼッケン1~50の選手)とBカテゴリ(ゼッケン51~60)の2フライト。Aカテゴリの選手は初日にスタート順を抽選し、2日目は初日と逆の順番でのフライト。BはBカテゴリの中で同じように2日目は逆の順番でフライト。なお、Bカテゴリは30分遅れのスタートで帰着は同じ時間というハンディがあります。

・順位ポイント

単日の順位ポイント(その日その日の重量)が1日に付き60ポイントから付きます。2日目まで合わせて120ポイント制。例えば、初日1位で60ポイント、2日目10位で51ポイントで合計111ポイント。その日その日の難易度を評価します。

・重量ポイント

2日間の合計重量で120ポイント制。例えば、初日3500g、2日目3200gで合計は6700g。この合計で並べなおして1位だったとすると120ポイント付きます。

・予選

DAY1、DAY2は予選。予選はこの2つの合計ポイントで順列して、上位30名が3日目の決勝に進出する。なお、31位以下はこのポイント制のまま順位が確定します。

・決勝は合計重量制

という訳で朝のスタート時点で予選時と若干の順位が変わります。今回、私もポイント制で23位での予選通過となりましたが、重量制での実質順位は22位でした。決勝のスタート順は重量制での順位順になりますので、3日目は22番フライト。なお、3日目はAカテゴリ/Bカテゴリの区別は無く、1フライト制になります。1位~30位は3日間の合計重量のみで順位が確定します。つまりは、以前のポイント制のようにどこかでセーブをかけて魚を残すということが無く、初日からハードパンチの打ちっぱなしになります。

このようななかなか細かく厳しいルールの元、試合は運営されています。

DAY1

初日は、曇り~雨。比較的スモールを釣るにあたっては、”良い天気”と言えたかと思います。

Bスタートのため30分遅れのスタート。しかし、案外やりたいところは空いているもので、入りたいバンクに入り釣り開始。ほどなくして、750gほどのエエのが釣れます。幸先良いスタートだったかな。

ところが、そこから苦しみ始めます。いろんなところをやって、何と13:30まで1本も追加できず。これがスモールの恐ろしいところです。

最終的にプラではD級E級だなと感じている南部のスポットに行って、なんとそこから連発し3本を追加。

帰着間際に最初のスポットに寄って、ダウンショットをキャストしたら、バイト!

しかしディープの木に巻かれてしまった!!!この時点で14:56。対岸の帰着場所には続々と選手が集まっています。巻かれたラインは2ポンド。弛ませても出てこず、仕方なく無理やり(切れるの覚悟で)引っ張ったら出てきた!

そしてすぐにネットインし、そのままライブウェルの蓋を開けてネットごとライブウェルに入れてリミット達成!バニッシュ・レボリューションよく頑張った!

マイク・アイコネリじゃないけど、Never give UP!!!!!

試合は絶対に最後まで諦めてはいけない!

2

初日は天気の影響もあってか、想像以上に釣れ釣れでした。初日は3200gでしたが、それでも25位で36ポイント。やはり、キーパーサイズが30cmに上がると重量も上がるものです。オールスモールマウスでは難しい4kg越えも初日は9人。とても桧原湖とは思えないウェイト。やっぱりこのカテゴリは”ヘンタイ”ばかりです。まさに、ハードパンチの打ち合い!これが楽しいんですよ!

DAY2

後から考えると、3日間のうちでは2日目が一番晴れていて、正直スモールでは一番やりにくい日でしたね。風も弱く、朝の冷え込みも少しあったような。

初日と同じく30分遅いBスタート。そして、初日と同じルートを試みますが、これが全く釣れない!バイトすらない。初日連発した南部に行ってみるも、雨と冷え込みによる水温低下(1.5℃ほど下がりました)で赤潮のような赤茶色の水になっており、初日よりその濁りも1段と濃くなって全く魚探への映像も良くなく、ダメな感じ。

恐ろしいことに、12:20までノーバイト。これがスモールの恐ろしいところです。前日とコロッと変わる。ラージよりも安定性が無い。これも尾長グレのような習性を持つスモールならではです。

結局、初日とは全然違う場所で何とか1本目900gほどのをキャッチ。レンジも全然違うし、困りましたよ。ほんと。

そして、初日のスタート後に入った場所に何度も入りなおして、もう1本追加。

そして、この日も最後の最後の14:50に最後の魚を釣ってリミット達成どころか3本で終了。しかしながら、サイズには恵まれている感じ。

3

2日目はサイズに恵まれ2400gで3本ながら単日26位で35ポイント。

2日間の合計重量は5711gとなり、重量ポイントは99ポイント。初日の順位ポイントと2日目の順位ポイント、重量ポイントの合計が170ポイントとなり、23位で予選通過となりました。

2日目はさすがに全体的に少しウェイトが落ちていましたが、それでも上位は相変わらずのド変態度を発揮しており、ハードパンチの撃ち合いが繰り広げられています。

私も、初日2日目の最後の魚が効いて、少しは「諦めの悪さ」で食い下がることができている感じ。素直に面白い。

DAY3

決勝の朝。天気予報では晴れでしたが、意外に南東の風が強く雲も多いローライトな朝となりました。こんな日は晴れてくるまでが勝負となりますので、朝のうちにいかに釣っておくか?が重要になります。

23位で予選通過でしたが、重量制に換算すると22位になるので、この日は普通に22番スタート。

最初に入った場所は魚探の映像も良く、いきなり1投げ目からバイト。しかしミスってキャッチできず。すぐさままたバイトで今度はキャッチ。そしてまたバイトが続いて今度はまたもやミス。さらにミス。そしてキャッチ。スモールはこんな感じでバタバタとバイトが続くのですが、ちょっとしたやりとりのミスでこうなってしまいます。

とりあえず1stスポットでミスこそあれど何とか2本を確保し、この時点で1400gくらい。決勝は予選より2時間も時間が短いため、とにかく早い展開が要求されます。

その後、バイトが無くなり移動を繰り返して、たまたまぽっかり空いていたスポットに入って、粘っていたらまたもや700をキャッチ。

4

結局、この日はミスが響いて3本で終了。この日も釣れ釣れ気味で単日21位となり、総合順位は25位に少し下げて終了となりました。

感想

ミスは正直言って悔やまれますが、それぞれの日で3ミスまで我慢出来ると確信していたので、折れずに最後までやれたのが救いです。スモールはトラウトのようなファイトをするのでどうしてもミスやトラブルが多くなります。自分は取り込みは上手い方だと思っていますが、それでも何かしらのトラブルはあるだろうと計算はしていました。

25位という結果ですが、それも想定内のトラブルで収めたことにより、TOP50という猛者の中で”見れる成績”に落ち着いたのはこの歳になっても「地力」が上がっているからだと感じます。最後まで諦めない精神力、技術力、思考力、トラブル対処能力、あらゆる能力が試されるのがTOP50というカテゴリです。その中で年間は24位。最終戦次第でまだ上が望めます。

年間順位も最後まで諦めずに少しでも上を目指します。まだやれる!

応援してくださった皆さま、サポートしてくださっているピュア・フィッシング・ジャパン様、ZPI”様、明邦化学様、GRAYZ様、マゴコロデザイン様、ホワイトリバー様、また運営に当たられた本部及び福島の皆さま、ありがとうございました。

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