チャプター和歌山第1戦優勝レポート

こんにちは、少し遅くなりましたが4月23日に和歌山の七川ダムで開催されたチャプター和歌山第1戦のレポートです。

今年はどういう訳か、1月から”ウェイイン出来ない病”にかかっておりまして、前週4月15~16日のマスターズ第2戦(三瀬谷)直後にチャプター和歌山参戦を決断。理由としては、スポーニングまでにどうしてもウェイインしておきたかったから。

それまでは全7戦(チャプター5戦、マスターズ2戦)で合計9日間の長~いノーフィッシュ、今年は季節の進行が遅いとは言え、こんなに長いノーフィッシュは人生初。果たしてどうなったのか??

結果としては、今年デビューのNew Fantasista2本と開発中のロッドが大活躍することとなりました。

公式プラクティス

急遽の参戦なので、当然前日プラクティスのみです。

そもそも、七川ダム自体が2006年8月のチャプター和歌山第5戦以来みたいでして、地形なんか全く分かりません。かろうじて、湖の形を覚えてるくらい。

それにもまして、水位が通常よりも12mほども多い…もはや地元の選手でさえ「違う湖」と言うくらい。逆に言えば地元有利という訳でも無くなり、ある意味イーブンかなと。

水温はスロープ前で16℃ほど。天気は曇り。

スロープを出て、対岸を見ると、流木の凹みの上でキーパーくらいのと30cmくらいのがペアリングしてる(笑)

これだけ増水すると、バスもベッドを作るハードボトムが少なくて困るんでしょうね。こんな”流木ベッド”が散見されました。

そのまま、少しずつ上流へ流しますが、樹木が冠水していてオーバーハングの先端からショアラインまで10mほどあったりと、ただのカバー地獄と化してます。事前情報として水位は分かっていたので、カバー用のタックル(Fantasista REGISTA FRC-610Mなど)を何本か準備していたのですが、やっていても延々とカバーが続くので、とりあえず逆にカバーが無さそうな場所を探して上流へ向かいます。

やって来たのは、一番左の筋の最上流。ボディウォーターよりもさすがにカバーが薄く釣りはしやすそう。

とりあえず上流に向かって泳いできたバスをミドストで。

1300gほどでしょうか。ミドストで見えないレンジまで追わせて食ってきましたが、尾びれがちょっとボロボロで、胃の内容物はオイカワかウグイの10cmほどの魚。リグとはリンクしていて、さながらポストスポーンから回復しているところのバスでしょうか。

他にも何本か見えましたが、ノーシンカーを見には行くものの、イマイチ寸止め。どうもフォールスピードが気に食わないのか、調整して違う物を投げると、これまた激しく反応が良くなりました。何種類かそういう速度でフォールするものをキャストすると、どれもバイトしてくるのでフォールスピードだけ合わせてやれば比較的ワームは何でもOK的な感じに思えました。

そこで、筋を変えて隣の筋のバックウォーターへ移動。

一番左の筋と同じく、すぐにネイルリグで1400gほどのをキャッチ。胃の内容物は何と「カエル」…

先に見つけた、特定のフォールスピードでフォールさせるというパターンですが、一つ難点があって、「フッキングが決まらない」というのに随分悩みました。というのも、食うには食うのですが、吸い込みが弱くてバイトが全然分からないから。

水中をよぉ~く見て、エラが開いて白く光ったらバイトなんですけど、なかなか乗らない。

それと、食ってくる場所には特徴がありまして、バックウォーター近くの流れの当たらない凹みの奥の浅いところ。ちょっと距離を取ってキャストするために、とにかくバイトが手元に伝わりにくいんですよね。

ちなみに、これ、一昨年の旧吉野川戦の時と全く同じ特徴を踏んでます。要は、ポストスポーン期であるという事。プリスポーナーを釣りに来たはずなのに、七川はちょっと季節の進行が早かったみたい…

あとは、他の場所もやってはみたものの、芳しいパターンも見つからずに公式プラを終えました。

本番

明けて本番当日。20cmほど減水してます。

そして、朝の冷え込み。晴れてはいるものの、気温も10℃以下しかありません。寒い!

これがどう影響するのか分かりませんが、結局のところはプラと同じことをやってみない事には分からないなと。

フライトは後ろから2番目。ほぼオーラスです。ただ、船は速い方なのでとりあえず上流を目指します。一番左にするか、左の右の筋にするか迷いましたが、幅が広い事、カバーの質を考慮して左の右の筋に行くことに。

到着してみると、先行者が2名。うち一人は同じピュア・フィッシングチームのDさん…しかも、何かシャウトしてるし。

前日に比べると、冷え込みと減水の影響か自分には全然バスが見えません。そうこうしている間に人が増えてきて、周りはポロポロと釣っていきます。

しかしながら、季節の進行や天気を考えると、水温さえ上がってこればそれなりにバスの総数は増えるだろうと考えていました。それまでは、見えないレンジのバスを釣っておこうと。

最初のバイトは9:40頃。

ノーシンカーを2mほどのところにキャストし、ライントラブルが発生し直していると、バスが食っていました。残念ながら、これはフッキングが決まっておらずにバラシてしまうのですが、これがヒントに。

パワークローラー4インチ(スカッパノン)を0.9gのワッキーダウンショットにして、フォールスピードを調整。2mくらいまでは少し速めに落とし、そこからラインを若干張り気味にしてスローに落とす。すると、”クン”とティップが入りました。さすがは60XULS3です。前日感じれなかったバイトが感じることが出来る。

これで、まず900gほどのをキャッチ。

別にデカいわけではないのに、手が震えましたよ。これを生かしておけば久しぶりにウェイイン出来る。17年もトーナメントやってるのは、この震えがあるからこそなんですよね。しかも、狙い通りってのはとてもキモチイイ。

すると、近くでボイルが発生し、現在開発中のi字引き・ピクピク用のプロトロッドでi字引きをお見舞いしてやるとすぐにバイト。続けざまに800gをキャッチ。

そこから、風が強くなって来てバイトが遠のきますが、それでもいくつかフッキングに至らないバイトがあり、12時前に凹みの奥で浮いているヤツを発見して、ネイルリグを僅かに離れたところにスキッピングで入れるとバイト!

1500~1600gほどのが入りました。

その後、同じネイルリグにて600gくらいのを2本釣りましたが、入れ替えすることなく終了。

自己検量では3kg行ってない感じだったので、「頼むから、お立ちには引っかかりたい!」と願いながら検量。

意外に重量があって3400g弱。

長いトンネルを抜けると、そこは”優勝”でした!

チャプターでの優勝は3年ぶりかな。とりあえずホッとしましたよ。今年このまんま死んでくんかいな?って不安でしたからねぇ。

New Fantasita STUDIOUS

今回の試合では、考えが上手くマッチしたのはもちろんのこと、ロッドのマッチングが決まったのも勝因でした。それだけにとても気持ちの良い優勝です。

SUTDIOUS FNS-60XULSⅡ

ワッキーダウンショットリグ

Fantasista STUDIOUS FNS-60XULSⅡ

リール:Abu Revo STUDIOUS

ライン:Berkley VANISH Revolution 2.5lbs

ワーム:Berkley パワークローラー 4(スカッパノン)

シンカー:0.9g

フック:RYUGI フォグショット#3

本文中にもあるように、ブラインドで少し深いところを釣るために使用しました。見えてるバスは全て超スローなフォールにのみ反応を示したので、バンクの深いところに沈めてシンカーがボトムに付いたらラインを張り気味にして少しずつロッドを下げてワームをボトムまで落とします。ちょうど、リーダー分のみをノーシンカーにしてる感じ。

シンカーが軽いのは、バンクを滑り落ちないようにするため。また、フックは弱い吸い込みでも掛かるように少し大きめ。

XULSの繊細なティップが上手く入ってくれて、バイトを感知できました。とにかく軽い!

SUTDIOUS FNS-60ULSⅢ

ネイルリグ

Fantasista STUDIOUS FNS-60ULSⅢ

リール:Abu Revo MGX 2500SH

ライン:Berkley VANISH Revolution 3lbs

ネイルシンカー:1/96oz

フック:RYUGI フォグショット#2

以前にも書きましたが、名竿60ULSの系統を踏むロッドです。2代目に比べると、ベリーの張りが強化されていて、”初代”(FSS-60ULS)に近い感じです。スキッピングでカバーに入れると、2代目との違いがはっきりします。凄く奥まで行く。明らかに差があります。

このNew Fantasistaは100%カーボン素材になり、ロッドが曲がった時の”潰れ”からの復元速度が速いです。アクションは同じようなベンドだとしても、その復元が早いことによって、若干固く感じる方もいるかもしれません。しかしながら、パワーが増しているように感じるため、3本目のデカいバスでもバットとベリーのパワーで楽勝で寄せることが出来ました。

このロッドはまさに成熟の域ですね!

iPM-SP

一体何のこっちゃ?とお思いの方も居るでしょうが、現在開発中のホーネット・スティンガー・プラスのプロトロッドのコードネームです。

ちょうど、上の盾と並んでる写真の右側のロッドですが、なかなか面白いロッドになりそう。

今回はi字引きで使って2本目のバスはこれでキャッチ。

ちなみに、現在はこれよりもう少し進めた2本目のプロトをテストしています。

こちらの詳細はまた後日書きますので、お楽しみに。

まとめ

何はともあれ、釣れて良かった!

実は元々、ポストスポーンってとても苦手だったんですけど、TOP50の旧吉野川戦での経験が活きました。スローな釣りの基準が出来たので、今年はこれからも釣っていけそう!

という訳で今年は和歌山チャプターフル参戦か?と思ったら2戦目は”お仕事”により欠場決定…このストレスは違う試合で発散しよう(笑)

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