エレキのメンテナンス

こんにちは!

3月も残すところあと2日となりましたね。段々と暖かくなって春らしくなってきました。

そして再来週にはマスターズ三瀬谷戦も迫ってきています。池原/七色戦で使っているステーサー390レイカーから30psのエンジンを降ろして、エレキ戦仕様に変更です。

そして、長らくしてなかったTR-82をメンテナンス。すると、なかなか大変な事になってましたとさ…

分解してみる

元々ホームがエレキオンリーの三瀬谷で、エレクトリックモーターをメンテするのには慣れてはいるのですが、実際はまぁまぁ面倒くさい(笑)

時間も食うし、状態の悪いパーツの予備が無ければ買いにいかないといけないしで、実はあまり好きな作業じゃないんですよね。実際、TOP50在籍時には時間が無くてずっと放置でしたし。

さすがに状態もあまりよろしくなくて、スイッチを踏みっぱなしにすると微妙に回転数が変わるし、多少ゴロゴロと音もするので、手術しないと三瀬谷のプリプラ~本戦を乗り切れないなと。

ハウジング(ケース)を外します。3つのパーツがたった2本のなが~いボルトで止まっているので、1/3インチのボックスレンチで外します。

アーマチュアコア(コイル)を抜くのですが、プロペラを止めているピンの穴が広がって盛り上がっている事が多いので、そこをヤスリなんかで削ってから抜くとコムキャップ側(スケグの付いてるところ)のシールなどをスムースに抜けてくれます。

幸い、中への浸水などは無く、「お、大丈夫か?!」と思ったのですが、そんなワケありません。

ブラシカード(この緑の基盤)のSEモジュールにつなぐコネクタの一部が溶けて無くなってますやん。きっと、もうちょっとで煙出たんだろうなぁ…幸い、メス側のコネクタはダメージが少なくて原型をとどめていたため、とりあえずF-0(エフゼロ)のオイルで洗浄しておきました。F-0オイルは接点改質剤の代わりになってくれます。

そして、例によってプラス側のブラシはまぁまぁ減ってます。という訳でこのブラシカードはオサラバ。

SEモジュールの予備は持ってるんですけど、ブラシカードは手持ちの在庫が無かったため、急遽クルーズさんへ調達しに。比較的近場にこういうパーツの在庫してることろがあると助かります。

コミュテーター研磨

この銅色に輝く部分がコミュテーター(整流子)と言います。小学校の理科の授業でやったと思いますが(おっさんの世代だけ?!)、ブラシ付きDC(直流)モーターって実に構造が簡単です。ケース内にS極とN極の永久磁石を固定しておき、回転軸を電磁石にして軸を回すんですけど、昔の人はよく考えましたよねぇ。回転した時に「どうやって軸側の極を変えるか?」ってのが最初にモーターを作った時のテーマだったと思うんですけど、こうしておけば極の入れ替えが出来ると。そして、この構造は21世紀になってもあまり変わってません。

話は逸れましたが、このコミュテーターがちゃんと整形されてないと軸が前後にブレた時なんかにゴロゴロ言います。特に、ブラシがあたる場所のみ凹んでいます。

ということで、クロクロ先生のところに行って、旋盤で削ってもらいました。削った際に、バリなんかで整流子の間が埋まって繋がってしまう(繋がっていると回転しなくなったりします)ので、ヤスリやカッターの刃などを使って1枚1枚ちゃんと分かれた状態にしてあげます。

組み付け

ブラシカードなんですが、実は「ブラシを押し出すバネは」別売りだったりします。このバネが弱っているとブラシとコミュテーターの接触が甘くなりますので、ブラシカード交換の際にはバネも交換しましょう。

などと偉そうなこと言ってたら、バネは在庫切れで買えなかったので、とりあえず元のバネを伸ばして付けておきましたとさ。

また、ブラシカード近辺のケーブルの取り回しが非常に狭くて難しいので、とりあえずは端子類が接触しにくいようにしてあげましょう。

あと、ノーズキャップ(モーターの先端部分)にあるスリーブも削れてくると軸がブレてうるさくなるので、とりあえず他に放置してあったモーターのノーズキャップをそのまま移植。少し静かになりました。

あとはテストに行ってどうなることやら。陸上で回っても水中で…ってことも結構ありますからね。

まとめ

エレキだって6年も何もしてないとロクなことにならんということですよ。

酷使する人はたまには専門店にメンテナンスに出してあげましょう。24Vや36Vで40~45Aほど流れますので、煙出たら結構な大事になりますよ!

今週末は三瀬谷でテストです。マスターズ三瀬谷戦に向けてプラに励みます。

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