New! Revo MGXΘ(シータ)登場!

明けましておめでとうございます!

年末は12月28日から池原に入り、5日まで池原で過ごしました。その間、ガイドなどいろいろとやりながらではありますが、一昨日ようやく地元に帰って落ち着きました。

僕のブログは基本的には結構文章が長いです(笑)

タイムリーなネタはインスタやFacebook、Twitter(インスタはmuzwo_kfg、FBとTwitterは本名の北山睦で検索してみてください)で投稿しますが、ブログは詳しい情報や書くと長くなる物を書いています。

自分自身、釣りが好きなのと同時に「釣り道具も好き」なので、こういう”読み物”を読みながらメシが食える人でした。なので、これからも”読み物”にお付き合いいただけたら幸いです。

ところで冬のバスフィッシング楽しいのかって?確かにクソ寒いですけど、冬、特にリザーバーは楽しいんですよ。ディープあり、シャローあり、表層あり。そりゃ沢山数が釣れる訳じゃないし、ベイトタックルでガンガン攻める釣りになる訳でもないんですけど、冬の釣りを体験されると結構ハマる人が多いですね。池原も年によって違いはありますが、水深15~20mで釣れる”デカいヤツ”には興奮しますよ!

そんなディープを攻めるのに使いやすいのがスピニングリールな訳ですが、Abuの上位機種であるMGXシリーズが出てから4年、遂にモデルチェンジを迎えます!

その新型MGX Θ(シータ)が今月いよいよお披露目となります。最初に見れるのは1月18~19日にパシフィコ横浜で開催される釣りフェスティバル2020(名称が変わったんですね)になります。そして、今月中には店頭に並ぶと思われます。

私もこのリールを昨年夏以降にずっと現場で使って来ました。正直な感想を書きますので、発売前のご参考にどうぞ。

Abu製スピニングリール

私がピュアフィッシングさんのフィールドスタッフになったのが確か2007年からだったと思います。当時のAbuのスピニングリールと言えば、皆さんご存知のCARDINAL(カーディナル)シリーズでした。1975年に始まったこのカーディナルはAbuのスピニングリールの代表格でした(Abuの歴史について知りたい方はコチラをご覧ください。面白いですよ!)

しかしながら、”工芸品”としては味があってよい物の、いざ日本製の他社製リールと比べると…という感じ。当然、Abuだってスヴェロンなどいろいろと実験的な新機構を搭載したスピニングを出していましたが、国産スピニングに対抗するにはまだまだと言った感じでした。私が契約した当時発売されていたスピニングリールもSoron STXシリーズというリールでスプールは深溝。バス専用機として販売されていた浅溝の国産スピニングに比べると随分と水を開けられているなというのが正直なところでした。

ところが、”Revo”の名前を関したNEOSが登場した時からその潮流が変わり始めました。浅溝スプール、ギヤボックスが独立した独自設計、巻き心地など国産スピニングを追う体制に変わって来たのがこの頃です。

そして、そのNEOSをブラッシュアアップして登場したのがMGXシリーズでした。

Revo MGXシリーズの系譜

Revo MGX

Revo MGX 2000Sです。登場は2016年だったかなと思います。

もちろんスピニングリールにおいては国産他社の方が昔からかなりリードしている訳ですが、このMGXで「Abuもなかなかやるぞ」と言うところに来たのではないでしょうか?

ハンドルはZPI”製交換してます。これをミドスト専用機(2号)として使っているので、かなり使い込んでいますから、まぁまぁボロボロです。そりゃ4年も使い込めばこうなります。

NEOSと同じ独立ギヤボックス、アンダー200g、カーボンハンドル標準装備、精度向上により快適な巻き心地など、Abuの歴代スピニングリールでは最高の出来でした。

実はミドスト専用機として今でも2台は現役です。

Revo MGXtreme

MGXの登場から2年後、さらに「競技特化型」と言える改良を施されて登場したのがこのMGXtreme(エムジーエクストリーム)になります。ベイルローターの慣性力を抑えるためベイルローターの両サイドをカーボン素材にして軽量化するという「そこ来るか?!」というチューニングが施されています。

MGXに比べると更に10g以上軽く、TAF素材のロッドと組み合わせると240gほどと一昔前のリール1台分の重量になります。つまり1日の疲れの軽減にもなりますね。

この機種で1wayクラッチの切り替えが廃止されて、アンチリバース固定となりました。

MGXtremeの登場から2年。つまりMGXシリーズが登場してから4年、

ついにMGXが更に進化します!

Revo MGXΘ(シータ)

写真はMGXΘ(シータ)2000SH。主にダウンショット、ネコリグなどのフィネスの釣りで使っています。

”初代”MGXとの違いを中心にその特徴をいくつかご紹介します。

ベイルアームの変更

まぁ、何と言っても一番分かりやすいのがこの紅くなったベイルアーム!

「アルミユニフローベール」と言うそうです。

まるで「変わりました!」と主張するかのようですが、MGXではワイヤー(針金)だった物が、「中空パイプ」に変更になりました。

実はここの素材はず~っとこの「中空パイプにして欲しいなぁ~」と思っていました。皆さんはリールをとても丁寧に扱っておられると思うので、そんなことは滅多に無いかと思いますが、競技中などはタックルの持ち替えなどを瞬間的にやるので、タックルを丁寧にデッキに置く間が無い事が結構あります。トーナメントというのは秒単位で状況が変わるため、とっさのタックル変更が必要な場合は、どうしても雑な扱いになる事があります。

その際に運悪くこのベイルアームが下側に来ている時、変形してしまう事があります。実際、私の使っているMGXは全部変形してしまい、手曲げで好みのカタチに戻すという感じ。

実は他の機種で既にこのベイルアームが採用されていたので、今回の変更は本当にありがたいです。中空パイプですけど、非常に頑丈になりました。それでいて重量も変わりません。そして、何より目立ってカッコイイ!

ちなみに、一見すると僕のタックル類「雑な扱い」をしているように思われますが、メンテナンスはマメに行っているので、メカ的なコンディションはその辺のタックルよりも良いハズです。「大切にする仕方」が皆さんと違うだけです(笑)

アンチリバース・ドラグ

アンチリバース(1ウェイ)のスイッチの痕跡すら無くなりました(笑)

フリーにして逆転ハンドドラグ(こういう呼び方でイイの?)を得意とする同じピュアフィールドスタッフのDは「困る~!」と言ってましたが(笑)

MGXtremeではまだその”痕跡”がありますね。

ま、要するにΘ(シータ)では、「潔く取っ払いました」ということです。

僕自身は正直、フリーにして逆転させて使う事は無かったので、最初から無くても良い機能だと思っていましたし、故障リスクが下がるので嬉しいのですが、Dみたいに「じゃ、ドラグの代わりとして使っていた俺はど~なんのよ?」という方は…

大丈夫です!

11月25日のバスですが、ちゃんと19mのディープで58cmを釣ってます。この時のラインはVANISH Revolutionの2.5ポンド。この細糸でこのバスが釣れるんだからドラグ性能の充分な証明になるでしょう!

他にもこれでバスを釣ってますけど、ドラグは満足しています。そう言えば、MGXtremeからかなりドラグ設定の変更が早くなったなと感じます。初代はドラグノブ(ツマミ)を回す回数が多くて、ドラグ力の変更に少し時間が掛かりました。その分細かく設定できるというのはあるのですが、実際にバスとやり取りしている最中は素早く設定を変えたいものです。

その点、スピーディーにドラグ力の変更が出来るのはとても便利です!

巻き心地

専用サイトでは「Friction-Free」と紹介されてますね。Frictionって何ぞや?と思われるかと思いますが、要するに「抵抗」のことです。余談ですがZPI社から出ている「F-0(エフゼロ)」というケミカル類ですが、「抵抗をゼロにする」という意味で名付けられています。

話が逸れましたが、スピニングリールでスプールを上下させる(オシュレートと言います)のはオシュレートシャフトという軸なんですが、それはピニオンギヤの中を通っているんです。長さにすると3cmほどあるパイプの中を軸が通っているイメージ。

今までは、それを長さ分まるまる擦っていましたが、この機種からは先端と後方にある2つの樹脂パーツでピニオンギヤを浮かせて擦れる抵抗を減らしましたという事です。

実は、自分も最初にこのリールを使い始めた時にはそのことは全く知らされてなかったのですが、最初の時点で「あ、巻き心地軽い」と思いました。もちろん、ギヤ精度の向上もありますが、こういう細かいところでの巻き抵抗を減らしてくれているんです。

正直、自分はあまり「巻き心地」には拘っていないのですが、リールのクォリティが向上するにつれて、知らない間に段々と贅沢に(?)なってきてますね(笑)

現場で実感してみてください

いろいろと他にも特徴があるこのMGXΘ(シータ)ですが、分かりやすい部分をいくつか書いてみました。

他の特徴やスペックはMGXΘ(シータ)専用サイトを見ていただくとして、後は是非、釣り場で実感してみて欲しいと思います。

ロッドや他のリールもそうなんですが、フィッシングショーや店頭で触ってみてもその性能は実はよく分かりません。ひたすら現場で使って、魚を掛けてこそその”真の実力”が分かって来ます。リールは工業製品なので、スペック表の数字がその全てを表してそうではありますが、実際は現場で魚を掛けてからこそ分かります。特に、巻き心地やドラグ性能と言った点は「本当にデカいバスを掛けても巻けるのか?巻き心地は維持されるのか?ドラグはちゃんとスムーズに糸が出るのか?」といったことは魚を掛けて初めて分かります。ドラグは「チリチリ」とドラグクリッカーの音がしますが、その音の細かさは全くドラグ性能を表現していません。

その辺を実感するには、やはり実機を現場で使って魚を掛けてもらうのが一番です。例えば、周りで持っている人が居れば少し使わせてもらったり、私や他のピュアのガイドに来てもらえば使っていただくことが出来ます。

とは言え、横浜や大阪のフィッシングショーでは少なくともリールの巻き心地やカッコよさは分かりますし、何たって開発者から直接説明が聞けちゃったりします。フィールドスタッフがブースに居れば、使用感を聞くことも出来るでしょう。そういう点ではフィッシングショーはメーカー側のメッセージを直接ユーザーさんにお届けできる数少ない機会です。

1月18~19日は是非パシフィコ横浜に行って実機を触ってみてください!

あ、そうそう!それまでにもう一つ、昨年秋から使っているRevo Beast Rocketについても書きますので、お楽しみに~

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