JB全日本バスプロ選手権・東日本(河口湖)

こんにちは!

毎年レギュラーシーズンを終えたこの時期はポストシーズン戦でバタバタしています。

この10月もバスプロ選手権、クラシックと続くためなかなか池原にも行けませんが、ポストシーズン戦でまだ戦える事はプロ選手としては非常に幸せな事なので、それを感謝しながら戦っています。

バスプロ選手権って何??

日本で一番メジャーなバスフィッシングのプロシリーズを開催しているのが日本バスプロ協会(JB)です。その中でも、最もメジャーな全国シリーズであるトップカテゴリーなのがTOP50シリーズ(だいたい50人)です。その下に私の現在在籍しているJBマスターズシリーズ(だいたい120人くらい+TOP50の一部の選手)と同じく私の出場しているJB入鹿池などがあるローカルJBシリーズ(全10か所)と、2名乗船のJB2シリーズ(全5か所)があります。

各戦の上位20%に出場権

その中で、”TOP50シリーズを除く”JBシリーズに出場している選手が対象なのですが、各シリーズ戦の各試合上位20%が対象となります。

私の場合は

JB入鹿池第1戦 5位で獲得(出場38名で選手権出場権8位まで)

JB入鹿池第2戦 優勝で獲得(出場37名で選手権出場権8位まで)

JB入鹿池第3戦 7位で獲得(出場35名で選手権出場権7位まで)

JB入鹿池第4戦 2位で獲得(出場33名で選手権出場権7位まで)

JBマスターズ第3戦 22位で獲得(出場113名で選手権出場権23位まで)

と5つの試合で出場権を獲得しました。

このバスプロ選手権はクラシックの様に年間順位で出場権を得る訳では無いので、それほど狭き門とは言えないかもしれませんね。とは言え、どこかで上位20%に入る事もそんなに簡単でも無いのですが。

2つの開場で同日開催

会場は東日本は河口湖、西日本は生野銀山湖の2ヶ所です。ローカルJBシリーズでJB津風呂湖シリーズより西にあるシリーズで出場権を獲得した選手は生野銀山湖、JB入鹿池シリーズより東にあるシリーズで出場権を獲得した選手は河口湖に出場することになります。

また、ローカルJBより上位カテゴリーのマスターズシリーズに出場している選手には「西に出るか、東に出るか」の選択権が与えられます。私は、選手権が出来た頃の最初は生野銀山湖に出ていましたが、ここ数年は河口湖を選択しています。

なお、西も東も同日開催ですので、東西両方に出る事は出来ません。

どうやって競うの?

バスフィッシングのトーナメントって、1Dayの試合だと、単純に釣って来た総重量で順位が付きますよね?これは非常に分かりやすい。ですが、1Dayの試合は奇跡的に大きいバスが釣れた場合に勝つ確率が高くなったりします。特に、近年のバッグリミット3本(3本の総重量で競う)になってからその傾向が強くなったと思います。5本の時は、1本キッカーが入ってもアベレージが大きい人が”職人技”みたいなので勝ったりすることも出来ます。

では、2Dayはどうでしょう?1Dayよりは”運”の要素が減少します。そして、この選手権はリミット5本です。TOP50シリーズの場合は3日間あるので、更に運の要素が少ない事は簡単に想像出来るでしょう。

話を戻すと、このバスプロ選手権はJBマスターズシリーズと同じ「ポイント制」で競います。

初日の重量順に1位 150pts、2位149ptsという風に1日ごとに150点からの点数を付けます。二日目もその日の重量順に150点から付けて行きます。二日間のその点数の合計で総合成績を決めるのです。

見ている側からすると、TOP50シリーズの様に総重量の方が分かりやすいかもしれませんね(汗;

公式プラクティス

私は基本的に全部の試合でプリプラクティス、少なくとも1週前の練習はすることにしていますが、今回に限り、前週に自分が会長を務めるNBCチャプター三瀬谷でNBC近畿BブロックというこちらもNBCの地区優勝シリーズみたいな試合が開催される予定だったためにプリプラに入る事は出来ませんでした。

そこで、早めの24日の木曜日に河口湖に入り、準備をしっかりしようと思いましたが、こちらもお昼から雨が降って来て、あまり満足の行く準備が出来ず。なお、21日~24日はオフリミット(練習してはいけない日)なので、湖上に出る事は出来ません。

さらに、公式練習日である25日は朝から土砂降り。しかもまぁまぁな強風。風邪が治りかけの自分には無理して出ても風邪を拗らせるデメリットの方が大きいと考え、タックルを組むと言った準備に時間を使い、よく休むことにしました。

DAY1

所謂”ぶっつけ本番”です。こんな試合は久しぶり。河口湖の状態は今までに見た事が無いほどに超満水という事、バスの放流が無かったために厳しいネイティブ戦になるということくらいです。ただ、1本釣るのが難しいのは全員同じ条件なので、あまり気にせずに試合は集中出来ました。マスターズシリーズの初戦と同じ感覚ですね。なお、今回は前日プラ含めて三日間はレガッタの大会が開かれるため、信号下~長崎の”ハワイエリア”が禁止となりました。また、長崎と八木崎を結ぶラインから東側がデッドスローエリアに設定されているので、湖の半分ほどがデッドスローになりました。また、デッドスローが長いため、帰着時間も通常より遅い14:30に設定されました。

そこで、とりあえずスタート直後は白須エリアの8mほどのディープをやって様子を見ることに。ハードボトムが確定している場所で、ゴリを食っているバスを拾えないかなと考えた訳です。が、、、暫くやっても反応が無いため、白須のお堂の外側のラインに行ってクランキングに切り替えます。

いずれにしろネイティブ戦なので、ボディウォーターかもしくはディープに隣接してる方がバスの供給があるだろうと考えたのです。が、、、後になって分かることですが、これが既に間違っていた。俗に言う「”掘る”方向性を間違っている」ってヤツです。そういう点ではやはり前日プラは重要です。

DEX CR53MRから始めて、ウィードトップにあたる物を探して行きますが、やはり増水でウィードトップが少し深く、53MRでは当たらないので、同じくDEX VB60Rというバイブレーションに変更。ただ、これだとゆっくり目に巻いて何とかウィードトップに当たるくらい。すこしペースが遅い感じ。フラットエリアだとこれで良いのかもしれませんが。

最終的にファットペッパーに落ち着いて、Fantasista FC-611MXG-FM MGSというグラスコンポジットで延々と巻きます。ウィードトップに当たれば解したり、弾いたり。そこから少し場所を変えては5時間ほど巻きまくり。おかげで左手首はヨレヨレ(右巻きのため)になり、14時を迎えます。

最後、疲れた左腕を休めるべく、朝イチに入った白須のミドルディープでダウンショット。

そしたら、釣れました。残り20分切っての612gのカワイコチャン(死語)でしたが、手が震えました!これだからトーナメントは辞められん!!

結果、初日はこれに救われて36位という順位が付きました。初日は144人出場でウェイインは51名。非常にキツイが二日目に首の皮が1枚繋がった。。。

DAY2

初日釣れるには釣れたものの、ヒントになっているのだろうか?という二日目の朝。

初日のリザルトからすると、明らかにオープンウォーターで釣ってる人の方が少ないんですけど…要するにシャロカバー系の人が多い。ただ、シャローカバーをやるような明確なメソッドが自分には無かったため、巻きを減らしてディープのライトリグで搾り出す方向へ。

実は初日からずっと湖を観察していたところ、1ヶ所、やたら選手が入る機会が少ないストレッチがあり、そこと初日釣れた白須の2ヶ所だけに絞ってやることに。

スタート後、信号下手前の矢板エリアにすんなりと入ります。

ここは禁止エリアに隣接するため敬遠した人が多いのか、単純に釣れないために誰も来ないのかナゾでしたが、理由としてはターンオーバーして12mまで水温がほぼ同じだったので、ブレイクが短い距離でディープまで続く場所がいいなと考えました。基本的にターン時はバスがいろんなレンジに散れるため、釣れる水深が特定しにくいのです。よって深さのバリエーションがある場所を自分はよく使います。

ダウンショット、フットボール、ディープクランク…いろいろやりますが、初日よりも晴れて光量が多いためか全く反応無し。ただし、ライブスコープは”魚類”を沢山捉えており、生命感はかなりあります。

しかし、何やっても釣れん!

2時間が経過し、白須へ移動。が、、、こちらも釣れん!!!

これを3回ほど繰り返したものの、結果ノーバイトで終了。

総合成績は、54位とどうしようも無い順位で終えてしまいました。二日目は140人出場でわずか36名のウェイインでした。

セオリーは大事

一言で言うと、これに尽きます。もう何度これを痛感したことか。

今回もやはり上位はカバーが多かったですね。準優勝の佐々選手は二日目に関してはディープということでちょっと違う釣りをしていたように感じましたが、とは言え結局は増水中はカバーが強いということでしょう。

普段、減水傾向の河口湖で試合をすることが多いため、ここへ来て何か河口湖でのカバー対策を考えないといけないなというところに差し掛かっている気がします。やはりポークルアーにでのオフセットのリグも使いこなせないとダメなのかな。

いずれにしろ、今週末はクラッシックともう1試合出る事が出来ます。こちらも出られることに感謝しながら集中しようと思います!

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