JB入鹿池最終戦・その1

こんにちは!

前回の第3戦(8月25日)を何とか乗り切り、年間暫定2位で迎えた最終戦。

前週プラの週はマスターズ最終戦(野尻湖)だったため、あまり満足なプリプラが出来ず正直かなり不安でした。

実はJB入鹿池が始まった当初は「年間」など全く意識せずに入鹿池に慣れるために必死だったので、「とにかく各戦良い戦いをすること」だけを考えていました。ところが1戦目を乗り切り2戦目で勝って暫定1位、その時の「出来る事なら最終戦前を1位で迎えるのは精神的に苦しいな」と思い、願い通り(では無いんですけど)第3戦で何とか粘って暫定2位になり、今戦を迎えた訳です。

この前週のマスターズも全力で戦い、二日目ノーフィッシュのメンタルを引きずって迎えたこの試合、どう乗り切ったのか??

プリプラクティス

チャプター愛知最終戦の翌日9月9日、9月16日に入りましたが、ご覧の通り晴れの北風でま~ったく何も起こらずノーフィッシュ。

このままでは全くもって不安しかないという事で、マスターズ戦直前の19日にも入りました。ちょうど、入鹿池は中央道小牧東インターからすぐ近くなので、野尻湖へ行く途中にあります。

この時は野尻湖にバスボートを置いてきてたのですが、そこにPoint-1を忘れてきて…同じく入鹿池でシノギを削る武久プロにお借りしました。タケちゃん、ありがとう!

自船位置は内蔵のGPSアンテナでもIKKI-QZでもいいのですが、方位センサが無いと、止まっている時に自船が地形変化からの相対位置が分かりにくくて非常に釣りがしにくいんです。特に、入鹿池のように地形変化に乏しいところではかなり重要です。これが無かった時のプラは非常にストレスが溜まりました。

自撮りですが(笑)

何とか釣れて少し安心します。が、これは珍しく地形変化に付いていたバスをダウンショットで。というか、入鹿池でこういう所謂「フツーの釣り」で釣ったのって、どれくらいぶりでしょう?それくらいベントス類(ゴリ、エビなどの底生生物)を捕食しているバスを釣っていないという事です。

実はその辺がこのシリーズを通じて慢性的に不安になる要素なんです。プラクティスとは何ぞや?についてはまた別の機会に書きたいと思います。

そのあと更に1本追加し、微かな安心感を得ます。ただし、サイズが小さくせいぜい500gと言ったところ。これがキーパーパターンになるのか??

入鹿池シリーズに出ている若手の中でも、強さを感じる一人、吉川永遠(とわ)プロ。同じくワカサギレイクとして有名な津風呂湖からの刺客です。したがって、私と同じく”中層”の使い手なのですが、第2戦では激闘を繰り広げました。そんな吉川プロ、入鹿池特産のヘラブナを釣っていました。ここのヘラブナ、かなり狂暴です。私も今年すでにミドストで4本のヘラブナを釣っていますが、かなりワカサギを食ってますね。

私のようなおっさんも、吉川プロや阿部プロと言った若手から良い刺激を受けてることが良い方向に繋がっているのは間違いないでしょう。うかうかしてられませんね。逆におっさんから若手を刺激出来るくらい頑張らないと(笑)

とりあえず微かな光が見えた状態で、マスターズ戦のため野尻湖に向かいました。

そして、勝つと決めていたマスターズ野尻湖戦は惨敗…

直前プラクティス

9月28日。プリプラから更に水が減ってマイナス5.7m(EL92m基準)に。25日で入鹿用水の取水が止まり、池全体は一応止水域になりました。これがどういう影響を及ぼすのか分かりませんが、何せ普段は1日で5~8cmほどの勢いで減水するので何らかの影響はあるのでしょう。

この日は、とりあえず湖全部を周ります。出船場所の名竜亭さんから通常通り時計回りに。

もちろん釣り方は中層ではなくボトムの釣りで。ネコリグ、ダウンショットを丁寧に岩盤やら沈み物に入れて行きますが、釣れません。むしろ計算通りと言ったところですが。

19日に釣れた赤壁沖のハンプ脇もダウンショットには全く反応無し。この日はかなり夏っぽく気温も30℃を越えて微風、水温もまだ27℃とあまり季節の進行を感じません。

そこで、夏っぽい釣り(JB入鹿池第3戦で使った)を試してみることに。

はい、来ました1500オーバー。やはりこのフィールドは中層依存度が高い。

そして

ダウンショットでボトムの釣りをするも釣れないので、ミドストに変更してみると、ちょっとかわいいサイズが。

ドーン!!!と高速トゥイッチに食って来たのは何とグッドサイズのヘラブナ。。。どんだけ狂暴なの?今年これで入鹿池5本目になりますけど。ヘラ釣りの皆さん、入鹿池でヘラ釣るにはグルテン使ってる場合じゃないですよ!ミドストとプロップベイトの中層引きと中層の高速トゥイッチですよ(笑)

とりあえず、釣り方は決まりました。が、またまたリスキーな”綱渡り”には変わりありませんね。1DAYだから博打が打てるってのもありますが。

運命の本戦

正直あまり眠れませんでした(笑)

というのも、3戦目の時点で年間首位のスーパーロコの山田学プロとの3ポイント差はあまりに大きく感じたからです。それは、やはりプラから全く「キーパーパターン」という後ろ盾を構築することが出来なかったという不安から来るものでしょう。逆に、ロコでフィールドを知り尽くしている(私も隅から隅まで知ってはいますが、それの使い方があやふや)山田プロは、ちゃんとあの手この手のバックアップを持っている事でしょう。

それによって逆に「優勝するしかない」と強く思えたのも事実です。朝、気だるさを感じながら準備するも将棋の羽生善治プロの「少し疲れていた方が勘が冴える」という言葉を思い出してプラスに考えました。

前日夜に小森嗣彦プロから「緊張しろ」の一言のみの短い電話(笑)

トーナメントシャツの下に小森Tシャツを着ての出場です。ただね…「緊張しろ」と言われるとかえって緊張なんかできないんですよ(汗;

最終戦は佐藤信治プロのロッドブランド、S-TITLE CUP。運営と冠スポンサーありがとうございます。

フライトじゃんけんがいつの間にか終わって(それくらいフライト順は気にしてない)、初めての(?)後ろからの昇順スタート。どこへ向かうかも決めてないのに早いスタートでちょっと焦ります。

慣れない早いスタートに戸惑いながらも、前日バスが比較的多いなと感じていた赤壁沖のハンプの西側近辺を目指します。

「近辺」と書いたのは、正直ピンスポットで釣っている訳ではなかったので、ハンプ近辺であればどこでもいいと思っていたからです。何せ、相手はワカサギイーターのバス。ワカサギが特定のスポットに着く訳でも無く、ずっと回遊しているので「ここ!」という場所はありません。

ただ、予想外だったのは、到着後の早い時間にかなりボイルが多かったことです。これは前日には無かった現象ですが、やはり無風でベタ凪だった(バスが上を意識する)ことが原因でしょう。が、、、一向にこのボイルバスが釣れません。ミドスト、i字引きなどあの手この手を繰り出しますが、全く釣れない。そうこうしている間に、全然沖のど真ん中で釣っている吉川永遠プロがビッグバスとのロングファイトを始めます。そして、かなり明治村寄りまで行ってシャウト。羨ましい。やはり早い時間のキャッチはかなり安心するものです。

ボイルも治まり、あっという間にスタートから1時間半も経過してしまった。そんな頃、弱い北風が吹き出します。風が出た所で、一番沖のハンプのハンプ寄りの若干浅いところ(とはいうものの7mくらい。周りは9mくらい)にスクールが入って来たように魚探に映ります。要するに、表層でボイルしていないという事は水中で捕食が完了しているという事。すかさずライトキャロを投入し、トゥイッチ&ポーズを繰り返します。

9:40遂に・・・

グッ!!!

来た!!!ついに”iPM-SP”がブチ曲がります。この日はどういう訳か、iPM-SPを2本用意しており、1セットをバニッシュ・レボリューションの3ポンド、もう1セットを2.5ポンドで同じライトキャロを組んでいました。シンカーも同じ2.5g、リーダー長も同じ。ただ、風の影響を受けずにキャスト出来る上、若干早く沈めたかったのでこの時は2.5ポンドを選択していました。

それ故に慎重にファイトします。そして、、、上がって来たのは1700gの”狙っていた”サイズ。「ヨッシャ~!」

とりあえず安心した!年間とか順位とかとりあえずどうでもいい。それくらいホッとした。とりあえずウェイイン出来る!

3戦目の1本も手が震えましたが、今回は心底「ありがとう!」と思えました。それと同時に、やはり釣り方自体はさほど真夏の試合と変わってないなとも感じました。いろんな事を考えながらライブウェルに水を入れ、O2パワーを投入し、強力なエアレーターのスイッチをオンにします。ふぅ~

この日は前日と違い、晴れてかなり暑い。せっかく釣れてくれたバスにはライブウェル内で快適に過ごしてもらうために、管理には気を付けたいところです。

落ち着いて再び同じリグを1時間半ほど投入し続けますが、風が弱まってきたところで、今度はバスのスクールがあまり映らなくなってきました。

「(このエリアを)捨てるべきか?捨てないべきか?」

暫く考え、11:40。13時帰着を考えると移動するならラストチャンス。ワカサギがボールになるフトコロの深い場所(単にバンクに掛からない深場)を転々とすることを選択し、稲荷山方面に向かって移動します。途中、所々でワカサギの大規模な群れが映り、同じライトキャロを通しますが、反応無し。

”自分の釣り方の特殊性”を考慮して、船団の空いたスペースに突入します。

そして12時15分過ぎ…カッ!ガッ!と待望のバイト。1秒ほど重みが乗りますが、痛恨のフッキングミス…ただ、フックに掛かった感触が無かったため、そのまま落ち着いてリグを再び僅かにトゥイッチすると、グッ!!!遂に乗った。再びHornet Stinger Plus HSPS-6111UL+ “iPM-SP”がブチ曲がる!

全然上がって来ない。。。「鯉か?」いや、バスだ。

Revo MGX2500SHのドラグはかなり強めに設定してあるもののラインが止まらず、まるでアーネスト・ヘミングウェイの「老人と海」、もしくは、犬に散歩されてるおじいちゃんの如くボートで追従します。「絶対獲る。絶対獲る。」と何度も呟いて言い聞かせ、やっと上がって来てネットを取り出して掬い損ねる。そして、またデスダイブ。

何分ファイトしただろう?

苦労してようやくネットインしたバスは2600g!やはりワカサギイーターはデカイ。何と言ったか覚えてないんですが、動画を確認してみるとやはり「ッシャ~!」と言うてました(笑)

近くにいた前週マスターズ最終戦優勝の若獅子、阿部貴樹プロの無言で釣り続けている姿を見て「これは揃ってるな」と感じ、「あともう1本」と思い直して、再び集中します。が、その後は追加できずに帰着の途につきます。

「やり切った」という安堵感と「クソッ!!揃えられへんかった」「これでは勝てん」という悔しさが同居していますが、2本4335gは前日プラの感じからすると上出来と言ったところ。ただ、とにかくやれることはやった。ベストは尽くした。

あとは知らん!!(笑)

つづく・・・

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする