NBCチャプター池原第1戦

こんにちは!

早くも今年の1戦目が始まりました。NBCチャプター池原第1戦。

私はスケジュールの都合上、スポット参戦になります。なので、狙うのは「勝ち」しかないのですが、どんな試合運びになったのか?詳しくレポートします。

直前プラ

例年に比べて水温が高いまま推移してきた池原ダム。年始でもまだ10度台をキープしており、「真冬」の到来までまだ先か?と思われていましたが、ここへ来て一気に真冬モードになってきました。

水位は観測所の閉局のため公式には発表にはなっていませんが、293~294m台とかなり下がり(318mが満水)、水の容積が小さくなることによって気温と熱交換が進み水温低下が加速していきます。

しかも、前日プラは爆風。そして吹雪。カイロ12枚貼りでも体が芯から冷えるような悪天候です。この時点で水温はおよそ9℃弱。

私の直前プラは「湖のコンディションを見る事」に主眼を置いているため、この日は一番遠く、バックウォーターの無い(坂本ダムがあるため)坂本筋→備後筋→前鬼筋→白川筋と”広く浅くチェックしていきました。

その結果、水深別の水温構成は下記の通り。

表層~2m 8.6℃

2~10m 8.8℃

10~19m 8.6℃

どこの筋もだいたいこんな感じ。要するに表層2mくらいまでは気温や風の影響で冷えていて、それよりも下層はターンオーバーしている状態です。必然的にベイトフィッシュのレンジも特定の水深に定まらず、表層で見えるベイトボールもあれば2~4m、10~12mなどバラバラ。要するに「どこにでも行ける状態」。従って、ネクトン系ベイトに依存しているバスもどこのレンジにでも行けてしまいます。ターン時の「釣れない理由」は個人的にはこれが原因かと思われます。

また、越冬に近い状態のエビ・ゴリ系(ベントス)を食っているバスも減水によりレンジが定まらず特定の水深が良い訳でもありませんでした。

結果、この日釣れたのはノンキー1本。他に1バイトあったのみ。

という訳で、ディープやってもシャローやってもあまりバイトレートが変わらないのであれば、シャローに近い釣りをやる事が一番勝ちに結び付くのだろうなというのが直前プラの感想でした。

問題は、それをどこでやるか?ということです。

減水が進んできて、このような”都合の良い”岩盤が減ってきているのも悩む要因でした。というのも池原の場合、自然の垂直岩盤というよりは、旧道のための垂直岩盤が多く(人工的に削っている)、下にロードベッドがあるため水位が下がると案外浅いところにバンク(ロードベッドの上に土砂が溜まってバンクになります)があったりします。それが一番の悩みの種でした。

ベイトはワカサギ

池原ダムはワカサギの放流を止めて、かなり年数が経ちますが、ヤツらの生命力ってのは凄いですねぇ。自然増殖してます。恐らく、夏場は本湖のバスが行けないようなレンジで過ごしてるんでしょうけど、この時期は産卵のため、川筋に上がって来ます。

14日に釣りましたが、いかがでしょう?ホローベリーのプロト(現在開発中)で釣れたバスですが、口の中にもう一つ何か見えますね?

答えはコイツ。色的には全く合ってはいませんが、そこは正直どうでもいいんです。よく「マッチ・ザ・ベイト」と言いますが、サイズ感とスピード感が大事です。重要度で行くと「スピード」→「サイズ」→「色や形」となるでしょうか。そのためにミドストやi字引きがこの時期に効くのです。

この”ホローベリー改良版”は完全に日本のどこのリザーバーやクリアーウォーターのフィールドに行っても使えるように鋭意改良中です。皆さん、お楽しみに!

後は”引き方”や”通すルート”が大事になって来るんですが、これは言葉にはしにくいので、ぜひガイドに来て直接体感して行ってください。

本戦当日

反応の薄いシャロー

前日に増して爆風。。。白波立ってるレベルです。

スタート順が2フライト目の後半33番。。。こりゃ「オイシイところ」にはなかなか入れそうにないなと。ちなみに、プランとしては残り1時間まではシャロー~ミドルをやると決めていました。

とりあえず、白川筋へ向かい通称”ムツヲ岬”の下流側のストレートへ。風がモロに吹き付ける風下のヘンピな場所ですが、予想通りワカサギボールが4~6mに結構映ります。これは経験上、こうなるのは知っていました。

そこで1.3gのジグヘッドによるミドストを開始。通常、0.9gを使いますが、あまりの強風なので少し重めにしてリグの浮き上がりを抑えます。

が、、、ボート上で立っているのもキケンなレベル。間違いなく風速10mを越える風にボートポジションの固定すらままなりません。オマケにランディングネットが飛んで行ってしまい、沈んで行ってしまいました。。。「これから掛けたらハンドランディングしかないのか」と一瞬思いましたが、途方に暮れることなく釣りに集中します。

しかしながら、さすがに「もっとやりやすい場所があるやろ」と自分に言い聞かせ、細かく移動。小さな風裏を探してはミドストとi字引きをしますが、どうもリグが3~4mまでちゃんと送り込めていないのか全く反応がありません。

そこで、前鬼筋に移動します。

すると、どうでしょう?白川の爆風が嘘のように穏やか(笑)

後の祭りですが、気を取り直してシャローを丁寧に流して行きます。バイトが少ないのは前日の時点で判ってはいたのですが、本当にバイトが無い時間が続きます。しかし、この戦略は押さない事には勝ちは無いので、自分が設定した12:30のリミット(帰着13:40)までは押しチギリます。

結果、12:30過ぎになっても何も起こらず、仕方なく”越冬に近いバス”に戦略をシフトすることに。この時点で「勝ちは無いな」と悟り、さすがにノーフィッシュという訳にも行かないので集中してディープを探る事にしました。

柔らかいボトム

越冬に近いディープのバスを探すにあたって、前鬼筋のメインチャネル近辺の「ディープには居るが、まだ活性の高いバス」から探して行きました。が、こちらは全然反応無し。こういうゴリを食っている奴らは大抵ハードボトムで釣るのですが、やはりまだバスの方が動けるようでなかなか出会いません。

刻一刻と時間が過ぎていく中で何とかバスを拾うには、もう一つ手があります。

それは、うごきの鈍くなったバスが必然的に行かざる得ない場所、つまりは「凹みの中」です。そこで、自分が良くやるのはクリーク状のインレットの出口近辺に形成されるサンドバーのバンクです。そこには、流れてきた木の枝なんかが埋まっており、そこにエビ類が着くのです。

13:10…超高感度のFantasista STUDIOUS FNS-60XULSⅡのティップが遂に違和感を捉えます!

単に重く感じるだけで「オダが釣れたのか?」とも思いましたが、しばらくするとちゃんと首を振っている。バスだ!

が、しかし、ネット持ってないしどうすんの?ということで、ボート後部に移動して冷静にハンドランディング成功。

この後は何も起こらず、荒れ気味の天気のため、早めに帰着の途に就きました。

ウェイインしてみると、731g。結果14位となりました。何とかバスに触れてホッとはしています。ウェアラブルカメラが着いていますが、現在動画編集中。

”お立ち台”の皆さん。やはり上位2名はシャローから出ましたね。インタビュアーを務めさせていただきましたが、優勝の堤さんの話を聞いていると自分ももう少し最上流に近いエリア選択をすれば良かったかなと実感しています。そんな堤さんでも備後と前鬼のそれぞれの筋で1本ずつ、計2本。それだけシャローは厳しい日だったという事ですね。2位のオカピ―もこの時期にクランクで3kgオーバー釣ってきたのは凄いなと。みなさん、おめでとうございます!

タックル

ミドスト

ロッド:Fantasista STUDIOUS FSNS-60XULS MGS

リール:Revo MGX2000S

ライン:VANISH Revolution 3lbs

ジグヘッド:1.3g

i字引き

ロッド:Hornet Stinger Plus HSPS-6111UL+ “iPM-SP”

リール:Revo MGXtreme 2000S

ライン:VANISH Revolution 2.5lbs

リグ:ネイルリグ(シンカー1/64oz)

ダウンショット

ロッド:Fantasista STUDIOUS FNS-60XULSⅡ “Shake”

リール:Revo MGXtreme 2000SH

ライン:VANISH Revolution 2.5lbs

シンカー:2.7g

※ストレートワームのワッキーダウンショット(黒)

2月は最低水温期

現在、こんな感じの池原ですが、2月はいよいよ「ザ・最低水温期」の到来です!

1年で最もキツくなる時期になりますが、それでも釣れるバスは居ます。皆さんもホワイトリバーへ遊びに来てみてください!この時期に釣ると自信になりますよ!

また、ガイドの方のお問い合わせも受け付けておりますので、下記のフォームからお気軽にお問い合わせください。現在、冬季料金にて営業中です。

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