こんにちは!
ここのところブログの更新が止まってしまい、申し訳ありませんでした!
マスターズ最終戦で惨敗だったから凹んでいたわけでも無く、既に今月末の河口湖でのバスプロ選手権の準備をしています。
さて、その惨敗してしまった野尻湖戦ですが、どんな試合運びだったのか?レポートしたいと思います。
公式プラクティス
前週プラクティスは3日ほど組みましたが、今一つ掴みどころがありませんでした。
ただし、一つ分かった事は、まだワカサギの群れがそれほどバスの居るレンジにはがおらず、バスが食っているものが、ワカサギ以外のものが多いという事。ただそれだけ。しかも、まとめて釣る事が難しく、極めてバスの気分次第と言った感じ。前週プラ3日間の結果は初日2本、2日目3本、最終日1本という貧果。しかも、2日目の3本は初日釣れたところと同じなのに、サイズがどういう訳か全然違って、700~900gというのが余計に困る。
さて、そんな何のアテにもならない前週プラから4日空けての公式プラクティスは晴れて北風0~2mといったところ。水温はほぼ変わらず、表水温で20.5℃ほど。例年のマスターズ最終戦よりも日程が早い事もあって、少し高く感じますね。
まずは、ド定番のフラットから始めますが、
サクッと釣れました。300g弱です。コイツは前週プラと同じ。1インチくらいのゴリを食べてます。野尻湖のシースピリット沖などのフラットは延々と同じように続いているように見えますが、実はところどころ、僅かに硬い場所があり、そこにゴリやエビが着くのです。
次にバンクをやりますが、どうも前週から今一つ掴めていない。
ただ、水深別の水温の構成が変わっていないという事を考えて、通常通り、ダウンヒルに引くのは捨てて、ボートポジションをシャロー側に停めて、アップヒルで引くことにしました。これで、リグが10mより深い場所に行くことはありません。ちなみに、最初のフラットのバスもフラットとは言え、アップヒルで引いています(引いているというより、ほとんど動かして無いのですが)
すると、思った場所で思い通りに釣れてくれました。場所は全て北風をブロックする場所。要するに比較的平穏な場所です。
中には、こんな1720gなんてのも…ちょっとこれはどうかと思いますが…
終わってみれば、5本で3,300g。前週プラに比べたら雲泥の差です。
ただし、懸案事項もあって…この日は一度も南風の時間が無かったのですが、本番2日間は南風。おまけにプラは晴れたけど、本番は雨/くもりの予報。こういう不安って当たるんだよなぁ。。。
DAY1
やはり予報通り、朝から南風。全てが前日プラから真逆。
フライトは真ん中だったものの、とりあえず、前日良かった小舟ワンドへ向かいます。遅いフライトにも関わらず、余裕で入る事が出来ましたが、沖から入る時点で魚探への反応は前日プラとあまり変わらないなと感じました。ただし、状況としては、南風をモロに受けており、同じようにバスが反応してくれるのか?という感じ。
しかしながら、そんな心配もヨソに最初からバスのバイトがありました。が!
最後のダッシュでどういう訳かエレキにスレてラインブレイク。サイズ的には400gくらいかと思いますが。。。
「大丈夫、バスは居る」とプラスに考え、再度撃ち直します。前日とは違って風が強いため、ボートポジションの固定には苦労しました。というのも、私の場合は後述しますが、ダウンショットリグをほとんど1点シェイクで使います。「動いて行かない(MOVEしない)」ことにミソがあるんです。
およそ30分後、無事に1本目をキャッチ。472g。魚探への映り方も前日とあまり変わらない物の、釣れてくるサイズがかなり小型化している。とは言え、前日プラの様子では他の選手もそれほど意識して釣れている様子も無いので、釣れるところでリミットメイクを地道に目指すことにしました。
が、、、そこから全くバイトが無く、11:00過ぎに移動を決断!ところが、こういう時に限ってバイトが出る…のだが、こちらはショートバイトのため乗らず。。。
最後の最後に桧原湖でいつもキッカー狙いに使う4インチグラブのキャロでキロアップも掛けるも船べりでフックアウト。水道局ワンドにむなしく放送禁止用語が響きます。。。
結局、1本のみで71位スタート。
やはり、前日にある程度見えてしまうことは足を止める原因にもなるという典型ですわ。
DAY2
泣いても笑っても、この日がレギュラーシーズン最後。DAY1の時点で台風接近により二日目の時間短縮が発表されており、この日のウェイインは12:00。1時間短い。
若干風が弱い程度でDAY1とほぼ同じコンディション。
フライトは1番。つまりは、先頭でスタートするため、どこでも行きたい放題。
この日のプランは初日とは全く逆の風裏を徹底するということで、針の木ワンドの真ん中のハンプへ。
ワンドの真ん中で大サーモクラインとなる水深12~11mに突き出したゴリゴリの岩のハンプがあるため、ここに絞りました。
実は、何故そうしたのか?ということにも明確な理由があります。
前日、最後にバラシたバスなんですが、重大なヒントを残して行きました。
それは、ワカサギ。バレる寸前に10cmほどの大き目のワカサギを2匹吐いていったのです。そこで、リグも4インチグラブのキャロに決定。
ほどなくして、最初のバイト!
が、こちらも5秒ほどで外れてしまいました。。。うーん、前日からのショートバイトが!100人ほどのマスターズ戦になると、やはりどうしてもプレッシャーが掛かってしまうようで、こういう細かい点において通常と差が出ます。
そして、その後もちっさ~いアタリが出るもこちらも乗らず…
この後、最後の1時間で3ヶ所ほど周りましたが、バイトが無く終了。
優勝はフラットを攻め倒した伊藤選手。おめでとうございます!
うーん、フラットをやるのかバンクをやるのか、これは野尻湖戦での永遠のテーマでしょう。
何故、アップヒルだったのか?
今回の試合は惨敗ではありましたが、戦略的にははっきりしたものがありました。
前日プラからはアップヒルでダウンショットを延々とシェイクするという釣り方を取りました。この釣り方、2011年の桧原湖戦でも釣りビジョンさんに移してもらいましたが、私の基本的なスモールに対する考え方としては、
「向こうから食いに来てもらう」
「ワームのシェイプが分からないようにする」
「色が大事」
ということです。
レンジに関しては、やはりサーモクライン近辺を中心にして釣りをします。例えば試合直前の弁天島沖の水温構成は下記の通り。
0m 20.2℃
↓
9m 20.2℃
10m 20.1℃
11m 17.9℃
12m 13.0℃
となっており、見た目に表水から9mまではターンしていることが分かります。10mと11mに2℃程度のサーモクラインがあり、11mと12mには5℃弱の大きなサーモクラインがあります。
また、風表になる砂間ヶ崎の水温構成は下記の通り。
0m 21.0℃
1m 21.0℃
2m 20.7℃
↓
5m 20.6℃
6m 20.5℃
7m 20.5℃
8m 20.4℃
9m 20、6℃
10m 20.4℃
11m 17.6℃
12m 13.3℃
13m 11.2℃
14m 10.0℃
15m 9.0℃
16m 8.5℃
17m 8.1℃
18m 7.5℃
18mまで測る必要は無かったのですが、参考までに。この時期の深いところは本当に冷たいですねぇ。
言いたいことは、まずは一見すると分かるようにどこも12mから極端に冷たくなります。したがって、沖に出たバスも10mくらいにサスペンドしていることが多く、それより下には行きたがらないという事。
もう一つ、ワカサギの群れがどこのエリアにも写りが少なく、沖のサーモクラインより下のレンジに居るのではないかということ。また、野尻湖でビッグスモールの捕食対象となるヒメマスは12~13℃の水を好み、バスの居ないレンジに居るという事。
従って、この2種の餌がサーモクラインより上のレンジに何かしらのタイミングで入ってきた時に捕食するために、バスはなるべくサーモクライン近くの深さに居るのではないかという事。
ワカサギ、ヒメマス以外を捕食する場合、エビやゴリが対象になり得ますが、それらを沖に出たバスに見せて寄せて食わせるにはバンクで長い時間見せたいということ。
ダウンヒルで12m以深にリグが落ちると無駄ということ。
これらを勘案すると、11m付近にリグを落としてボートをショアライ側に寄せ、アップヒル(実際はほぼ1点シェイクに近いのですが)でバスが食うのを待つという作戦を取ることにしました。また、プラの日は北風でしたが、ボートを止めて置けるためなのかバスが北風を嫌っているのか、風裏が釣れましたね。
この戦略の難点は、「時間が掛かる」という事です。ハマればすぐに答えが出ますが、バスがほぼ沖抜け(バスがショアラインから離れる状態)だと、寄って来るのに時間が掛かります。それでもネガカリするか食うまで延々シェイクするメンタルが必要になります。
タックル
ロッド:Abu Fantasista STUDIOUS FNS-60XULSⅡ
ライン:Berkley VANISH Revolution 2lbs
シンカー:2.7g(ショートリーダー)
エビゴリ系のバスはこの1択となりました。
シェイクする理由は、ワームのカタチを分かりにくくするためですが、止めると見切られるのでとにかく食うまでシェイクします。ロッドティップを細かく上下するのですが、その際に、「シンカー以外の重さ」を感知したらヘラ釣りのようなフッキングをします。シェイク時にシンカーをボトムから離さないように、ティップが一番上に来た時にちょうどラインが張るくらいの細かいシェイクなのですが、これには繊細なティップを持つこのXULSⅡ(もしくは初代XULS)がベストセレクトになります。ラインは2ポンドですが、この少し硬めのバニッシュ・レボリューションが10m以上の深さのリグにしっかりと振動を伝えてくれます。これは他のラインでも試したことがありますが、柔らかいタイプのラインだと結構差が出ます。
冒頭の1700gのバスもXULSⅡで結構楽にやり取り出来ましたよ。
あくまでも、惨敗だったので結果は受け入れてはいますが、今後はもう少しスピードアップするための模索をしてみたいと思います。また、池原でも同じメソッドを使う事がありますが、結構釣れるので、ラージでもイケるかと思います。皆さんもぜひ試してみてください。
残りはバスプロ選手権!
今年のマスターズシリーズの年間順位は65位。非常に反省の多い1年となりました。いくつか課題として挙がっているので、こちらは10月27~28日に河口湖で開催されるバスプロ選手権で試してみたいと思います!