先週の池原は

いよいよ本格的に冷えてきましたね!

けどね、つい先週の月曜日までは暖かかったんですよ。人間って勝手なもので寒くなると「夏がイイな~」と思い、暑くなると「冬はイイな~」と思うんです。

ただ、変温動物(近年の生物学ではあまりこう呼ばなくなったらしい)のバスやその他の水棲生物にとっては寒くなるというのはさぞ過酷だろうなと思います。何せ、水温と代謝が連動している(恒温動物だって連動してますが)ので、恐らく自分自身が気付くことも無く代謝が落ちるんだと思うんですよ。特に適水温が高めのバスに対して、日本固有の川魚は適水温が低めなので餌の足は速くなるわ、バスは鈍くなるわで段々と餌が獲りにくくなる時期になりつつあります。したがって、体力のある大きなバスやコンディションの良いバスは頑張って泳ぐ餌を獲り、体力の無い小さいバスはゴリやエビを餌にしているのかと。

さて、そんな大きな天候の変動があった先週の池原はどうだったのかを書いておきますね。

11月25日(月曜日・ガイドプラ)

今年暖かったのもこの日までと言っていいかなと。朝の冷え込みも大したことは無く、昼は無茶苦茶暑かったですね。昼間は半袖Tシャツ1枚で釣りしてました。ピーカン無風で夏みたいな感じ。表水温は昼間の時点で17℃強で、とても11月後半とは思えません。

減水は毎日60cmのペースで進んで、この日も302m弱。

この日は前日に開催されたカーブの店カップでの河辺プロ&雪谷コンビの優勝パターンの検証と翌日からのガイドプラ。

とりあえずディープの18mでダウンショット(スリムクローラー)から始めて、

早々に45cmほどのを確保。「何だよ~、簡単に釣れるじゃね~かよ!」とやはり後悔する…ちなみに、朝は9:00くらいの遅めの出船だったのですが、この時点で防寒着は着てません。

ディープが生きていたことが分かり、反対のシャローの検証もします。

あちこち動いて、

来年発売の新型ホローベリーの最終プロト(?)のi字引きで30cm台の元気なバス君。

このi字引きは4~5mくらいで待機しているバスを1.5~2mくらいにコールアップして来る釣り方なのですが、当然ながらバスが通常ステイもしくは、クルーズしているポジションが深ければ深いほど沖目で浮いてきます。

しかしながら、この日はかなりショアラインに近いところで釣れました。ということは、待機ポジションがまだ深くないということです。また、このサイズがアクティブだということはまだまだ冷え込みが足りないなと思いました。

シャローやってもあまりサイズを狙えない感じなので(カ~ブの店カップでは角田さんがキロアップ釣ってくれましたが)、再びディープのダウンショット(スリムクローラー)に戻します。

はい、水深19mでドカ~んと出ました58cm…「ロク行ったかな?」と思いましたが、神様は甘く無いようです(笑)

ただ、ディープでこんなの掛かるとタマランですよ~。何たって上がって来ませんから(笑)

上がって来ないおかげでその間に気圧調整もしてくれるんですけど。しっかり餌も食っててクソ重かったですよ。

何だよ、やっぱりカ~ブの店カップではしっかりディープをやるべきだったなぁ…

ちなみに、EL302mで白川上流の横穴(「湧き水」と言う人が多いかな)はこんな感じなので、ご参考にどうぞ。

横穴上部と出口のサンドバー(砂利ですけど)が見えてますね。沖の木も見えております。この沖の木はデカイの釣れます。目印は白川大橋の橋桁の2本目と3本目の梁の真ん中の上流延長線上です。

タックル

ワッキーダウンショット

ロッド:Abu Fantasista STUDIOUS FNS-60XULSⅡ

リール:Abu MGX Θ(シータ)2000SH

ライン:Berkley VANISH Revolution 2.5lbs

ワーム:Berkley スリムクローラー(黒)

フック:エンジン スーペリオMⅠフック #6

シンカー:2.7g

i字引き

ロッド:Abu Hoenet Stinger Plus HSPS-6111UL+ MGS

リール:Abu MGXtreme 2000S

ライン:Berkley VANISH Revolution 2.5lbs

ワーム:Berkley 新型ホローベリー(プロト)

シンカー:ネイルシンカー 1/64oz(ジャッカル)

フック:がまかつ JIG29 #4 (自作i字引きチューン)

11月26~27日(ガイド)

いきなり冷えました…朝から結構な冷え込みです。ここで帳尻合わせ来る??とは言え、防寒は要るもののカイロまでは…という感じ。

この日から二日間は同じお二方のガイド。そう、遂に”聖地”池原に来る夢が叶った田辺さんと富田さんコンビ。しかも、お二人ともこの日がお誕生日…プレッシャーが(汗;

この日は冷え込みの無いディープをやってもらう事に。

さすが、西湖のクリアウォーターで鍛えられている田辺さん、13m以深のディープも苦にせずサクッと釣られます。バースデーフィッシュ。

富田さんにもディープのバースデーフィッシュが来てくれました~!この後もポロポロと釣れて船中5~6本と言ったところでしょうか。ローライトの冷え込み初日にしては良かったのでは無いかなと思います。

翌日は更に冷えました。なので、ちと苦戦。ディープもイマイチ。

そこで一番水質がマシな前鬼筋に移動して、S字近辺で田辺さんのi字引きが水中に引き込まれました。これで45cmほど。

さらに追加。やっぱり、この手の釣りは西湖と全く同じですね!

イージーに熟して行く田辺さんに対して、富田さんはペースが掴み切れなかったかな(汗;

それでも、ほぼ初めてやってもらったミドストで何とか1本釣って、、、

はい、最後の最後に田辺さんがドカンとi字引き+フワフワのハイブリッドで63cmを釣られました~(汗;

何ちゅう終わり方…(笑)

池原の神様の手土産ですね!田辺さん、富田さんありがとうございました!またのご来場をお待ちしております。

11月28日(木曜日・ガイドプラ)

この日から更にヤバイくらいの冷え込み。風も常時10mを越えて白波立ってます。更に雨が0.5㎜~2mm程度と正直出船したくないと思うレベル。遂に、カイロ5枚貼りです。

白川のディープから始めるものの、風が強すぎて全くボートのポジションが定まらずクルクルと巻いた風に回されるだけ。釣りにならんので、風裏がありそうな深瀬谷に避難します。

かなり奥の方の風が弱いエリアにある立木と岩盤が絡むところで、ミドストでまず1本。これが35cmくらい。雨なので写真はありません。

そして、雨が弱くなったところで、意を決してディープに移行。

はい、18mのディープでスリムクローラー(ミミズ)のダウンショットを食ってくれたのは49cm。

50には届かなかったものの、こんな日はこれで充分でしょ。冷えてもなおディープは生きているという事ですよ。

あまりの寒さにこの日は3時間でギブアップです。きなりの湯で芯から冷えた体を温めました。

11月29日(ガイド)

池原の朝でも一番寒くてマイナス2℃。この日は2℃なので、真冬目前レベルです。月曜日にTシャツで釣りをしていたのは一体何だったんでしょうか??

この日のゲストはT様。

本格的な冷え込みが始まって前日の”荒れ”でこの日は本当に苦しい展開になりました。

魚探のディープの映像もどういう訳か全くで、ディープをやってもらうもののやはり反応無し。

では、浅いところは行けるのかと言うとこれまた反応無し。水温は表層から2mが冷え込んでいて、やはり浅いところにはバスが出てきてくれません。

何とか前鬼筋の風当たりが長時間弱い場所をセレクトして、何とかi字引きで1本。

この日は後にも先にもこの1本のみとなってしまいました。ただ、この日は”マンボウ”ネタで盛り上がったので、楽しんで戴けたら幸いです。T様、ありがとうございました!

またのリベンジをお待ちしておりますっ!

中層の武器となるi字引き

冷え込みが続いて、本格的に水温が下がってくると強くなってくるのがミドストやi字引きと言った中層の釣りです。

どちらも所謂「ノー感じ」な釣りで苦手な方が多いんじゃないでしょうか?

実は自分も昔は大嫌いでした。特に、昔ミドスト創成期だった頃は最も苦手で最もやりたくない釣りでしたね。それでも、ミドストを使いこなしていた人はた明らかにクォリティの違うバスを持ってくる。。。

「一体何メートルを引っ張っているのか?」「どれくらいの速度なのか?」とあれこれ考えこんでしまいます。

そして、何と言っても「揺らしながらリールを巻く」という不器用な自分にとっては最も苦手な動作。引き抵抗がある釣りならまだしも、引き抵抗が全くない上にゆっくり巻かないといけない。そしてロッドは揺らす。「こんなもんできるか~!!!」と何度もキレた覚えがありますわ(笑)

そこで、自分のガイドではi字引きをやってもらっています。これは、ただ単にゆっくり巻くだけで良いので、ロッドアクションを気にする必要が全くありません。むしろ、引いてくるネタは”ノーアクション”の方が釣れます。そして、引いてくるレンジも気にせず、浅めならシンカーを軽くし、深めをイメージするならシンカーを重くするだけで良いのです。

あとは、ラインの動きの変化を見ていればOK。

これで「中層を釣る手段が無かった人」でも一つ中層に軸となる釣りが出来ます

もっともやりにくい釣りが中層引きなんですけど、その中でも最もやりやすいのが「i字引き」ではないでしょうか?

地味な釣り方の割には、良い結果が出ると思いますので、皆さんも是非トライしてみてください。ちなみにベストシーズンは”これからの寒い時期”です。

レンタルボート屋さんの話

池原ダムは基本的には毎日60cmほど減水していきます。発電に水を使うためで、午前3時間、夕方~夜に5時間ほど放水するパターンです。

そして、当たり前ですが、ダム湖は谷に作っているため、下の方が絞れていて同じ量を放水しても水位の低下は加速度的に上がって行きます。

そのため、毎日桟橋を固定しているロープ(水位変動が激しいため、アンカーで固定することが出来ませんので、斜面の上から左右で固定しています)の張り具合を調整し、階段と桟橋の渡しの板を調整し、階段に溜まったヘドロを洗い流します。

写真は私が普段居るホワイトリバーさんですが、どこの昇降所やレンタル業者さんも同じで、毎日これをやってくれている事には本当に頭が下がります。いくら仕事とは言え、実際にやってみると結構な重労働なんですよね。

お陰様で冬でも楽しく釣りをさせてもらえます。本当にありがとうございます。

冬季ガイドについて・空き日

12月より2月末まで冬季料金にてガイドを行っております!

1名様 26,000円(入漁券300円/日、お昼代600円は別途)

2名様 30,000円(上記と同じ)

なお、1名様の場合は三重県まで公共交通機関で来ていただければ、現地に一緒に行く事も可能です。タックルやライフジャケットもご自由にお使いいただけますので、防寒着などの寒さ対策さえあれば、身体一つで来ることも可能です。

また、宿泊希望の場合は、宿を取る事も出来ますので、それらも含めてお気軽にお問い合わせください。池原は想像以上に広いので、可能であれば二日間で来ていただける方が全部を観れるかと思います。

ガイド空き日

12月9日(月)、14日(土)、16日(月)、23日(月)、28日(土)、29日(日)、30日(月)、31日(火)

1月1日(水)、2日(木)、3日(金)、5日(日)、6日(月)、11日(土)、13日(月:祝)、25日(土)

こちらがご予約可能な日となっております。

お問い合わせは下記よりお願いします。お気軽にお問い合わせください。

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